2022年1月3日月曜日

私の還暦過去帳(769)

謹賀新年、
今年も2021年が過ぎ去り、新しい2022年の
年が明けました。
時代はこの様に繰り返して時を刻み、その時は過去
に流されて行きます。
私も今年で58年も昔に南米に移住した事になり、
その当時は戦前の移住者が沢山生きていて、ブラジ
ル最初の移民船笠戸丸の移住者も生きていました。
アルゼンチンのブエノスには笠戸丸の移住者で、ブ
ラジルからの転移住して来た人も居ました。

その方の最初の家を見た事が在るのですが、192
0年代にアメリカから輸入されて来た車は、木の梱
包されて貨物船で輸入されたフォード車などの梱包
材木を払い下げた、その2x4での木造建物でした。

その様な方々に必ず聞いていたのは、何処の県人か、
家族で単身か、日本では何の仕事をしていたか、そ
の中でハワイに1886年の日布移民条約が締結さ
れ1894年まで29000人の日本人がハワイに
移住した中の一人であったと思いますが、ペルーに
ハワイから転住して来て、アマゾンのフォード会社
が開いたアマゾン河流域のゴム景気に誘われ、アン
デス山脈を徒歩で越して来て、旅費を稼ぐ目的で、
アルゼンチンのフフイ州の砂糖工場で働き、そこの
条件が良いので住み着いた人に会った事が在ります
が、全てはハワイ移住、ペルー転住、アルゼンチン
定住も全てが、夢を、希望を持ちより良い世界を目
指して行動したと聞きましたが、その当時は自宅で
理髪屋を開いて、老後の生活の足しにしていました、

その当時サルタ州の州都に住んでいましたが、仕事
で州都に行った時に理髪店を訪ねて、散髪しながら
お話を聞きましたが、勇気ある、行動力と決断力を
秘めて人生を駆け抜けて来た方だと感じました。

彼に最後に会った時に聞いた言葉を忘れません。

『人は夢と希望を目指して行動すれば、自分の悔い
なき人生を送ることが出来る』と言う言葉を今で
も覚えています。
私もこの歳になり、彼が言う様な人生を歩いたと
感じています。