2021年11月3日水曜日

私の還暦過去帳(768)

 昔の南米のバス旅行


60年昔の南米の鉄道網は、ブラジルではノロエステ線、
ソロカバナ線、アルゼンチンではパラグワイの首都アス
ンションに行く鉄道がアルゼンチンの首都ブエノス・ア
イレスから出ていました。ボリビアのラパスまでも首都
ブエノスから週2回程度国際列車が走って居ましたが、
当時でも老巧化した列車は戦前のイギリスの車両が多く
ありました。
57年昔に乗車した列車の3等は椅子のベンチが板張で、
1等は皮張のベンチで豪華でした。長距離ですから必ず
無理しても安全で快適な1等に乗車していました。
3等はマテ茶を入れる石油コンロを持ち込んで飲んでい
乗客も多く、物売りと、荷物の持ち込みで混雑してい
ました。
1965年辺りから、貨物も鉄道ストライキの多発で、
トラック輸送に切り替えていた頃です。
ボリビア国境のサルタ州から1700km片道あり、私
もベンツの1112型の大型トラックで12トンものト
マトなどを輸送していましたが、途中、未舗装道路もあ
り、ブエノスまで2日半ばかり掛かっていました。南米
はブラジルのリオ・デ・ジャネイロからアルゼンチン
の首都ブエノスまで46年ほど昔に国際バスに乗車した
ことがありますが、運転手は見習いまで入れて3名、無
線機も備えていました。
定期的に停車して、休憩があり、最後は乗客達が仲良く
なり、ブエノスで別れる時は肩を抱いて別れました。
その当時から国際バスが運行され予約でベッド付きのバ
スもありました。一度はバスを乗り継ぎ、ブラジルのカ
ポグランデ州からパラグワイの首都アスンション経由
でエンカナシオンを通り、アルゼンチンのミッショネス
州、ポサダ市に入り、ロサリオ市を経由してブエノスま
で乗車しました。
ボリビアの’ラパスから、パラグワイのアスンシオンから、
ブラジルのサンパウロから、ブラジリアから、リオか
国際バスが出ていました。それは全部鉄道網が老巧化し
組合のスト多発で赤字になり、南米で住んで、仕事をし
ていたので運転もしましたが、バスにも数えきれないほ
ど乗車しました。
一番長くバスに乗車したのは11年ほど昔に46日もワイ
フとバックパッカーを南米をバスで歩いた事でした。
ペルーのリマからアンデスの山を越えてパラグワイやア
ルゼンチンのブエノスまで乗車しましたが、貴方も気
力と体力と時間が有れば南米をバスで歩いて下さい、
一生涯の良き思いでになります