2023年6月12日月曜日

私の還暦過去帳(779)

 移住の昔話(3)

移住の昔話(3)
海外に出て日本の法律が適用されない場所での生活で、
無駄に若い人生と貴重な時間を失う人もいます。
それはドラッグにはまり、中毒になって半ば廃人とな
り、希望も、一度しかない人生まで捨てている人を見
たことがあります。
それは一人でなく、私が世界を歩いて見て、日本人と
して誇りも捨て、酒とドラッグに溺れて、助けようと
している日本人の同胞も裏切り、騙してせっかくの
チャンスをドブに捨てて、最後は野垂れ死に同然に亡
くなり、知り合いがその最後を哀れて、大使館に遺骨
を預けられ帰国した者も居ます。
それは日本人だけではなく、チャイニーズの若い人も
居ました。
チャイニーズの若い学生でしたが、父親が香港出身で、
財力もあり、その子を甘やかせて育てた様で、アメリ
カのロスアンゼルスの大学に来て、直ぐにその子は
ドラッグを覚えて大学も中途退学して、働き始めて
も直ぐに辞めてドラッグのリハビリセンターに入所し
て、若くしてドラッグの過剰摂取で亡くなりましたが、

その様な事は60年昔でも、単身移住者ではありまし
た。ブラジルでもアルゼンチンでも見ましたが、私が
農場で支配人の仕事をしている時代に酒も飲み、コカ
中毒になり、気力と希望を捨て、川原に掘っ建て小屋
を作りインジオの女性と住んでいた日本人が居ました。

昔のアルゼンチン、ボリビア国境の北部州では、ア政
府の収入印紙を貼ってあるコカ葉はタバコの様に売っ
ていました。
私が仕事をしていた農場の労務者相手の売店でもコカ
葉を秤で売っていました。
労務者は毎朝、小さな袋に入れるだけ買い、噛みタバ
コの様に仕事中に噛んでいました。
これはインカ時代にスペインの侵略者達が、金や銀の
鉱山で働く労務者に支給して、労働苦役の期間に中毒
にして、またコカ葉を求めて鉱山に戻る様にした悪習
が今でも残っています。
私も収穫物を2日半もトラックで長距離運転するので、
ハンカチに少量コカ葉を持って行き、夜中の運転中に
口の中に入れておくと、眠気が吹き飛び、運転事故を
防いでくれましたが、これを酒を飲んで、コカ葉を噛
むとすぐにアルコールの作用も手伝い、中毒になりま
す。
川原の小屋を作り住んでいた日本人も前は、自分で借
地して農場も持っていた男でしたが、コカ中毒になり、
全てを無くして、男に捨てられたインジオの女性と住
んでいましたが、川原を耕してマンジョーカ芋や野菜
類を作り、その日暮らしで生きている様な感じでした。

その後、その男は亡くなり、日本人会の人が遺骨を大
使館に届けたという話を聞きましたが、その男が住ん
でいた川原も洪水で小屋も畑も全て押し流され何も無
く、がらーんとした草地が広がる空き地でした。
若い時に世界に旅をするのも有益ですが、悪魔の囁き
と、誘惑が有ることを心に留めておいてください。
インドのデリーでも、タイのチエンマイでも、オース
トラリアでワーホリで滞在中に農場で覚えたドラッグ
を日本に帰国して逮捕された若者が居ましたが、それ
異国で誘われた誘惑に敗けた、前途ある若者の結果
だと感じます。
世界の諸国はドラッグに関係する犯罪は死刑を持って
施行する法があることを認識して、心に刻んで下さい。
貴方も心強く持ち、誘惑に打ち勝って、自分の夢の実
現を実行して下さい。
貴方の貴重な人生は1回切です。
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