2025年10月29日水曜日

私の還暦過去帳(794)

 過去と現代の繋がり、

私がかれこれ1961年頃から貴重面に記録に残していた手

出して整理して いました。

1964年に父から貰った手帳には南米時代の細かな事が書
き込まれて いるのを読み返していました。
すでに亡くなった方ばかりの名前が並んでいました。それと
手帳三井三池鉱山の名前 があり、会社が配った手帳でした。
そこに働いていた父が職員をしていたので、貰った 物だと思
ます。
その会社も今では無く、それと手帳に書き残され、過去に消
えた方々で すが、感慨深く一つずつ名前を思い出していまし
た。
手帳を無くす事もなく60年という時間を経て、貴重面に
今まで残している自分にも 我ながら感心していました。
忘却の彼方に消えて行った記憶も手帳を見ていると、克明に
記憶が蘇って来ます。
アルゼンチン時代の汽車の路線時刻表も書いてありました。
アルゼンチンは長距離旅客列車の運行も昔に取り止めて、
今では何も残ってはいません。
全てが過去に消えています。
ブエノス・アイレスの首都にあった60年前の日系新聞の
名前と住所に電話番号が残って いました。
らぷらた時報と亜国日報の2社の邦字紙でしたが、どちら
も今では廃刊となり、 昔の様にアルゼンチン全国に配達
されている様な事も無くなりました。
古ぼけた手帳ですが私の青春が詰まった、夢を描いた構図
残っていました。
私の人生の微かな傷の様なほろ苦い書き込みもありました。
記憶の全てが手帳のページを閉めると同時に、過去に埋没
る様な錯覚を感じます。
埃を払い、掃除して机の奥深く今までの手帳を10冊近く、
全部しまい込むと同時に、 現在の時が、コチコチとまた
動き出した感じが致します。