2025年4月21日月曜日

私の還暦過去帳(792)

 思い出は遥か遠くに過ぎ去って行く、

この歳になり、時々思い出す事は遠い時代の夢を追って居た頃です。気力と体力があり、将来の夢も多く持って居た頃です。

先日も菜園の仕事で裏庭の仕事に時を忘れて、没頭していた時に、ふと、頭に横切った思い出は、昔のアルゼンチン、サルタ州で農業していた時代に、トマトの植え付け準備に、苗床に植えたトマトの種子を植え付けた思い出でした。その当時、長さ50mほと、幅は1mほどで苗床を作り、トマトの種子はアメリカの有名な種屋の缶に入った種子でした。

丁重に種を苗床に撒いて、ビニールのトンネルを被せて、発芽するまで、朝晩手入れをして
居ました。農場は南回帰線から100kmも内側にあり、熱帯のジャングル地帯で、アンデスの山々が遠望出来る地でした。
単調な決まりきった農作業も飽きなく、朝は日が開けて5時前には、鉄道レールを1mぐらい切った物をぶら下げてあり、その鐘の音が就業の合図でした。
昼近くには気温が上がり、11時には昼休みに入り、3時近くに昼休みが終わって、午後、作業開始の鐘が鳴っていました。
単調な毎日です。良く辛抱したと思いますが、農場の支配人として責任と夢があったと感じます。それとその現地は結婚年齢は若く、女性でしたら20歳前に子供が居るのも普通でした。25歳もならない、日本人の若者が支配人として農場の采配していた事を思うと、良く仕事をやり遂げたと感じます。
昔の農場の労務者の顔を脳裏に思い出すと、懐かしい心が沸いて、何か胸がきゆーん!とする感じです。