2020年12月22日火曜日

私の還暦過去帳(723)

 移住の昔話、(33)

ポルトガルの魚料理は、ここサントス港では新鮮な魚が手

に入るのと、それとポルトガル系の人も多く、長い伝統の

味だと感じていました。

マリアにこのレストランを紹介して貰ったことは私には嬉

しい事でした。皿からはみ出す様な大きな唐揚げの魚には

驚きましたが、ゆっくりと食べて食後のコーヒーも飲んで、

マリアと寛いでサントス港最後の夜を過ごしていました。

レストランを出てのんびりと街中を歩いて、昨夜のバールに

行き、外のテラスでタバコなどを吸っていましたが、マリア

ガスライターを今日はハンドバックから取り出して、火を

付けてくれました。

そこで片言ながらマリアと話していましたが、その当時は

婚約すれば恋人と旅行や泊まりに来ても問題なく、彼女の

隣の部屋の友達も婚約している恋人が泊まりに来て、今夜も

泊まっていると言う事で、昨日飲んでダンスしていたバール

に行き、彼女からステップを習い少し上達したサンバを

彼女と踊って楽しんでいました。

今夜は酔っていなくても彼女の腰やプリプリしたお尻を

触ってリズムに乗っていましたが、側で踊っているブラ

ジル人カップルなどはもっと過激なポーズで二人で踊り

ふざけていました。

彼女も私も楽しい時間で、明日は私がサントス港を離れる

と言う事もあり、今夜限りのマリアとの有限の時間が貴重

で、マリアも明日は仕事で、あと僅かででお別れという時

になり、夜も更けて踊り場を暗く落として音楽もスローに

変わり、皆が暗がりで抱き合い踊っている様子に代わると

マリアが無言で抱きしめてくれ、明日は仕事で見送れ無い

ので、今夜がお別れだと言って、強く抱き、キスをしてくれ、

無言で私の手を自分の左胸に当て、乳房の間からネックレス

になった十字架を取り出すと貴方のこれからの旅と、人生に

神のご加護があるように、十字架にキスをして私の手に握ら

せてくれました。

その後に、波止場近くの彼女のアパートまで送って行き、入口

の前で、彼女を強く抱きしめてキスをして別れました。

私がしばらく歩いて振り返ると、マリアがまだアパートの前で

立っていたので、手を振るとガスライターの炎がポッと点いて

それをマリアが振っていました。

次回に続く、

あと数日すればブエノス到着になり、その後は一人でパラ

グワイまで汽車に乗り、行かなければなりません、どれだけ

日数が掛かるか未定ですが、パラグワイまでの国際列車も

週に2回だけで、パラグワイと国境のポサダまで行き、それ

から渡船でパラナ河を渡り、列車を乗り換えて首都アスンシ

ョンまで行き、川船でコンセッション・パラグワイまで行き、

そこからトラックか、乗り合いバスでアマンバイ農協がある

ブラジル国境まで長い距離と行程でした。

アマンバイ農協の歴史をこれからの参考に学んで下されば

これからの私の話が理解出来ると感じます。



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