私の還暦過去帳(719)
移住の昔話、(29)
その夜は友達2名も行く事になり、一人は花卉実習生として
ブエノスに行く者、もう一人は首都ブエノスにある日本の毛
織工場に行く人でした。
私より2歳ほど年上で、気心合った若者同士でした。
まずは夜の街を散歩していたら、かなりの数の外国人船員
達が来ていましたが、カフェー屋で戸外のテーブルに座っ
て居た時にどこから来たか聞くとオランダから南米航路の
貨物船に乗船して居ると話していましたが、日本にも行っ
た事があると話していました。
彼等はのお目当ては若い女性で、女性のグループで来てい
る女の子に一緒に飲もうと誘っていました。
私達3人で、野外のカフェー屋のテーブルに座って居た時
に隣のテーブルに来た女の子のグループに、「日本人か?」
と聞かれて日本のガスライター持っているかと聞かれて、
見せると欲しいと言うと、売ってくれとせがんでいました。
その当時の発売されたばかりのガスライターが大きくて、
貫禄があるライターで、パン!と蓋を開けて火を付ける
と、周りの人が皆がびっくりして見ていました。
それもそのはず、ガスの炎を高く出る様にしていたので、
目立っていた様で、それと、ブラジルなどはどこも売っ
ては居なく、貴重品でした。
それからが彼女がライターを是非とも売ってくれとせが
み、私から離れなくなりました。私もタバコは付き合い
程度でその当時、飲みに行った時や、僅かに日に4本程
度喫煙するだけでしたので、それとライターは高く売れ
ると言う事を聞いていたので、買っただけで、まさか、
ブラジルのサントス港で売れと強要する若い女性に絡まれ
るとは、思いもしませんでした。
若いブラジル人女性のアタックには私も驚き、私のライ
ターを欲しそうにと眺めて、ライターの彫刻が竜の模様
が刻まれているのを見て、ため息をつき、返してくれと
言うと、いきなり大きな乳房の谷間に押し込んで、
「返さない、売ってくれ・・」と真顔で迫って来るのに
は驚きでした。
友達ふたり共に笑って私を見ているのですが、中々、
彼女のしつこさが半端でない事を見て、彼等は「そこ
で楽しく彼女と遊んでいたら良い」と、先にバイーア州
からの女性が居るバールに出かけて行きました。
私はほとほと困っていましたが、まさか、彼女のブラ
ジャーに手を突き込んでライターを取り戻す事も無理で、
タバコを出して、彼女に火を付けてくれと言うと、彼
女は自分のライターの様に乳房の間から取り出すとパチ
ンと火を付けてくれました。
私はそこをチャンスと、ライターを取り上げ様とした
ら、何と・・!ひょいとライターを前腹を引っ込めて、
奥に押し込んでしまい、これではピチピチに着ている
ズボンを脱がさないと取り戻せないと悟りました。
彼女は笑って自分が勝ちだという様に、笑っていまし
たが、かなり下で女性のあそこ近くで、ライターの膨
らみが見えていました。
私も今夜は予定をあきらめて彼女と過ごす事を決めて
いました。
まず、ビールなどを注文して彼女にも注いでやり、話
を聞くと19歳で近くのコーヒー問屋に働いていると
言う事でした。
彼女が言うのには南米では女性は16歳になると、家
族でお祝いして成人女性になったと言う祝いをすると
話していましたが、彼女の友達には何人も結婚して居
る友達が居ると話していました。
話していると利発で愛嬌があり、スタイルも良く少し
混血の皮膚をしていて、ブラジル美人でした。
私もライターを売れば彼女が納得すると考えて、ライ
ターはガスが必要でそのガスボンベが船にあるので、
ガスが無くなればガスを入れないと使え無いと言うと、
それも付けて貴方に売ると言うと、彼女がいきなり、
驚いた事にキスをしてくれました。
彼女とガスライターが縁で仲良くなり、船にガスボン
ベを’取りに戻ると言うと、彼女は私の腕を取り船まで
付いて来ると言う事で、散歩しながらアフリカ丸に戻
りました。
彼女は私が戻ってくるまで税関ゲートの前で待ってい
ましたが、ガスボンベを渡すと、金は家に置いてあるの
で来て下さいと言うので、少し心配ながらも彼女に付い
て行きましたが、直ぐ近くのアパートで友達と3人で借
りている様で、私を部屋に入れると箪笥から金を出して
くると約束の金をキチンと払ってくれました。
ライターをズボンの奥から取り出す様にしていたが、少
し歩いたので奥に落ちて居た様で、いきなりズボンを脱
いでライターを取り出して笑っていました。
私の目の前で、ピチピチのパンテーが見えてドキリとし
ていましたが、彼女は気にもせず、私はガスの入れ方教え
ていましたが、直ぐに納得してライターを点火して喜ん
でいました。
私がバールに戻ろうとしたら、ここで私と飲みましょうと
誘ってくれ、隣の部屋の彼女に恋人が今日は泊まっている
ので、少し静かにしないと言って、ビールなど用意してく
れましたが、楽しい時間でラジオの音楽を低くしてビール
など飲んで片言の話しに夢中になっていたのですが、隣の
部屋から男女のあの声が聞こえて来て、二人で顔を見合わ
せて外に出ようとサインして、外に飲みに行き、近くの
バールで二人で飲み直して、彼女にサンバのステップを習
い、酔って彼女のプリプリのお尻を触り踊っていました。
その夜が横浜を出て一番楽しい夜で、日本からガスライ
ターを買って持って来た縁が取り持つ彼女の出会いは、忘
れることが無いサントスの一夜でした。
次回に続く、
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