2014年5月17日土曜日

私の還暦過去帳(520)

 
 
越南米粉麺加州桑港湾東沿岸地帯美食探求味見録(8) ‏ 
 
かれこれ8年近く前です。
ある日曜日、私達家族は二年ぶりに全員が再会致しました。
子供三人は全部育ってしまい、結婚した娘は当地から500km
は離れた所に住んで居ますし、他の男兄弟二名はそれぞれ違った
道を歩いていますので、中々全員での再会は有りませんでした。

昨日の日曜日も長男はロスに行っていましたが、12時の飛行機で
サンフランシスコに戻って来ました。丁度、コルマ日本人墓地に墓参
りを娘と次男を連れて、久々にお花を供える為に出かけていました。
そこに携帯に到着した事を知らせてきましたので、一同揃う事になり
ランチも簡単な軽い物を食べる事にしました。

バークレー大学に近い、かなり場末に近いところにある、日本の酒造
会社のすぐ近い所の、インド軽食の店に家族で行きましたが、そこは
倉庫を改造したような、中はかなり広い場所で、沢山の家族連れの
インド人達が来ていました。

隣りはインド食品店でかなり沢山のインド食材が並べて有る店でした。
まるでニユーデリーの首都のどこか西洋人が多く住んで居た場所と何
か雰囲気が似ています。去年、インドを訪問した時の事で覚えていま
した。インドに留学していた次男が、先月の歳も押し迫った12月29日
にアメリカに戻って来ました。

またインドに二ヵ年ぐらい行く計画でその準備をしていますが、インドの
食べ物には一年半ぐらい居たのでかなり詳しくて、色々な軽食を各種
の皿を取り、家族で少しずつ食べて試食していました。
朝が遅くてまだお腹も空いてはいなくて、丁度良いぐらいの食べ物でした。

そこで食事を済ますと、次男の発案で、サンフランシスコの美術館に行く
事になり、また橋を渡って戻りました。家族で美術館を訪れる事などは
久しぶりの事です、長男の車に全員が乗りまして、娘もそのままSFから
自宅に戻る事無く、帰ると言う事で、小さなカバンも積み込んで、出発
しました。

楽しい美術館見学も家族全員でのそぞろ歩きで話しも弾みましたが、
8時の娘の飛行機の時間に合わせて、夕食はそこから近い所にある
ベトナム料理の『越南米粉麺』を家族で食べる事にしました。
少し時間が早目で、駐車も簡単に出来ましたので、ラストランでは家族
団欒の食事が出来ました。

料理の種類はサンフランシスコでも五本指に入る、ベトナム麺を出す店
です、前菜はパパイヤ・チキンサラダ、牛肉とキャベツサラダ、揚げた春巻き
それぞれ麺は違った種類の鉢を注文して、家族で箸を伸ばして皿を囲み、
前菜を楽しんでいました。パリパリ、しゃきしゃきと歯ごたえのある、良い油

で揚げた春巻きを、レタスで包んでニョクマム味のタレに付けて食べます。
麺が出て来るまで、話しが弾み、二年ぶりの家族再会の楽しい時間と
なりました。湯気の出ている麺がテーブルの上に並べられると、それ
ぞれお互いに注文した麺の鉢を見せ合って、モヤシを入れるもの、香葉
をちぎって入れるもの、カラシを出して小皿に注ぐもの、家族中で興奮と

麺好きの子供達の笑顔が前に並んで、箸を持ってすくい揚げる麺の長さ
に驚き、笑顔でそれを口に入れる、おどけた動作、全てが楽しい夕食の
一時となり、普段二人で食べることを考えると、家族の幸せを身体に感
じる夕食となりました。ワイフと私は海鮮麺、長男は牛スープの麺、次男は
ニョクマムのソースを掛けて食べる麺、娘はチキンのスープの麺をそれぞれ

食べて、満足して、お腹一杯となり、幸せな気分で食事が終りました。
近所でコーヒーを食後に飲み、娘を飛行場までサンセットの海岸道路を
走って家族でドライブして、太平洋に沈む夕日の輝きに歓声を上げて走り、
娘を飛行場まで送り別れました。
お互いにハグして、手を振り、またの全員再会を約束して見送りました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム