2013年12月23日月曜日

私の還暦過去帳(461)


タバコ吸いの受難、

私の歳になると友人、知人がドンドンと亡くなって行きます。

たまに日本の友人に電話すると、友達のこの名前を知っているか・・、と
聞かれて亡くなったと教えてくれるような時もあります。
大抵は喫煙者で、お酒もかなり飲む友人が多かった様です。

こればかりは個人が好んで嗜んでいるのですから、注意しても無駄な感
じで、タバコをスパスパと一日2箱ばかり吸う友人でしたが、食道ガン手
術をしてやっと取りとめた命ですが、また1年もしないでタバコを吸い始
めて、酒も飲むようになっていました。

人もさまざまですから、自分が好きなことをして、命を燃やして行くのです
から、私もあきらめてしまいました。それと奥さんもあきらめて、先が無い
からと匙を投げていました。

でも人から聞いた事ですが、やはり散々好きな事をして酒にタバコを吸い、
肺ガンで亡くなる時に、奥さんに『迷惑かけてすまない・・』とか言って亡く
なったそうですが、やはり家族の事を心配していたようでした。

人さまざまですが、アメリカの喫煙者は私が住む町では極端に少なく、今
では10%もいないとか言われています。それには理由もあります。
タバコが極端に値段が高いのです。それと公共施設、レストランなども全
て禁煙ですから、違反すれば罰金と何度も悪質な違反だと認定されると、
豚箱行きと成ります。母親が子供の近くで吸うか、子供の居る車の中で
喫煙すれば、これは逮捕されます。

それにしてもタバコを吸う人達の肩身が今では狭くなります。

私が時々行く、東洋食品のスーパーで中国人が沢山働いていますが、
彼等が裏のパーキング場のかなり離れた片隅で、座り込んでタバコを吸
っている姿を見ますが、見ただけで何か哀れに感じます。

それは市条例で建物からかなりの距離を離して吸わないと、直ぐにポリス
に違反チケットを切られ、高い罰金を払わなければなりませんので、用心
しているのだと思います。

私も一度見たのですが、自転車で巡回していたポリスが、若い高校生ぐ
らいの男の子を追い駆けていましたが、自転車ですから簡単に追い詰め
られて、ポケットからタバコを取り上げられていました。

若い子供達には一箱かなりの金額で、それと店では身分証明書がない
とまず買えませんし、それにお店では鍵の掛かる陳列ケースにしか置い
てなく、タバコ自動販売機などは何処にも置いてはありませんので、万引
きなどは皆無で、まずタバコを手に入れる事が大変な事だと思います。

店も未青年にタバコを売ると即、閉店させられますので、しつこいくらい若
い子から身分証明を出させて写真と本人か見比べていました。
それに警察も若い警官を使い、店を巡回して囮となってタバコを身分証
明書無しで買えるか、その確認が甘いかを調べていますので、店も用心
して中々簡単には売ってはくれません。

時には新聞にガソリンスタンドで、アルバイトの店員が友人に身分証明書
無しで販売して、警察に捕まり、店はタバコ販売免許を取り上げられ、ガソ
リン販売も一週間程度閉店させられていました。

それにしてもかなり徹底していますので、広い公園でも公共施設ですか
ら禁煙です、うかつにもタバコを吸っている所を監視員に見つかるか、自
転車で公園を巡回している警官に見つかると哀れにも多額の罰金チケット
を切られているのが見られます。

日本では50歳過ぎの年齢は、いまだに半分程度の人が喫煙していると
言う事ですが、アメリカに観光旅行に来たならば大変に不自由だと感じます。
下手したら喫煙者は哀れな観光客になると思います。

サンフランシスコに来ている日本人の観光客が、日本人のガイドに散々脅
かされて、違反したら多額の罰金と、取締りの警官に少しでも抵抗すれば、
後手錠で豚箱行きになるとか言われていると思います。

ホテルのビルから少し離れた所で寒そうに背中を丸めてタバコを吸ってい
る姿を見ると、何か哀れに感じますが、タバコを吸わない人間にはアメリカ
は天国だと感じます。

それからしたら、インドを訪問した時にタバコを吸う人が極端に少ないので
す。理由を聞いた所が同じ嗜好品でも口の中を真っ赤にして何か、くちゃく
ちゃと噛んでいる人が沢山いました。
どうりで気を付けて見ると、インドではこれがタバコの代わりだと感じました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム