2013年10月22日火曜日

私の還暦過去帳(437)

言葉の時差

今日は少し暑くなりましたが、これは風が無かったからです・・、
しかし、日が暮れると直ぐに涼しくなり、そよ風が出て来ました。

こんな日の夕方でしたがワイフと話す日本語も時々、陳腐な話となります。
何せ、二人だけで日本語を使うのですから、テレビも日本語放送など見れ
るのは僅かで NHK国際放送も英語放送です。

段々と歳をとり、話す言葉も限られてくると、言葉の単語が簡単になり、限
られた会話に成って来ます。

私も47年前にアルゼンチンで見た夫婦は、奥さんが白人でご主人が日本
人でしたが、会話の組み立てが、ご主人が日本語で話すと、奥さんはスペ
イン語で返事をしていました。
日本語を聞くのは分るが話せないと言う事でした。それにしてもそれで会
話が成り立っていたのですから、私も驚いてその言葉のやり取りを聞いて
いました。

私がアルゼンチンで農業をしていた時代にボリビア国境、サルタ州のアグ
ワ・ブランコ近くの町で、ご主人は40歳近い年齢で、そのワイフは農場の
収穫に来て、16歳で見初められ、18歳で子供が居た様な奥さんでしたが、
若い年齢でそれだけ言葉を覚えるのが早かった様で、私達が驚く様な上
手な日本語で二人で話していました。

その様な例は特殊だと思いますが、私達夫婦は老いて行くのは早いので、
現代用語の言葉使いなどは分らないので、時々テレビなどの会話に違和
感がある時が生じます。

時には私が頭をひねるような日本語で、ワイフが話しかける時があります
が、そこはそれ・・、感と推量で答えることになります。

時には日本語が出てこなくて、ふがふがと口で言っていますが、後は笑い
声になります。 かといって英語がべらべらと話せるなど、とんでもない事で
すが、それにしても長期間日本語を家族だけで話すことは、言葉の危険水
準になる可能性を秘めていると感じます。

近頃はワイフが話す英語も堂に入り、聞いていても誰が話しているかと感
じる事もありますが、二人で話す日本語も限られた会話が殆どですから、
やはり顔つき合せている時の食事の会話が一番多いので、食べる話しに
編重する傾向にあります。

ワイフが『あれは先週食べたので、今週は揚げ物はしていないので、それ
でいいかしら・・・?』とか言われても、そこはそれ・・、話の先に豆腐と来れ
ば、『揚げ出し豆腐』と、ピーンと来ます。

今日もワイフと話していたのですが、『それよー!それじゃない・・、いつも
のやつよ・・!』とか言われても判断に困りますが、そこは夫婦ですから、
やおら、『これだったね・・!』とかで誤魔化して何か側の物を持って行き
ます。

すると、それではないでしょうー!あれよー!と言う事で段々と幅が狭くなり、
最終的には目的の物に到達致します。

時には二人で、頓珍カンの日本語で笑いこける時もありますが、これにボ
ケなど入ると、どうなる事やらと今から心配です。

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