2013年10月2日水曜日

私の還暦過去帳(429)

2年前のバケーションの思い出、

3月の終りから、メキシコに旅に出ていました。
毎年恒例の旅です、ワイフと二人で出かけ、後半に娘が孫を連れて訪ねて
来ました。

孫は初の海外旅行となりましたが、まだ2歳もなりませんが、パスポートを
持ってのメキシコ入国となりました。孫達が来るので飛行場に迎えに行きま
したが、レンタカーで40分ばかりの飛行場に出迎えに行くと、孫がニコニコ
でバーバーと抱き付いて来ました。

私達もバッハ・カリフォルニア半島の突端カボ・サンルカスに滞在して初夏
の季節と新鮮なお魚を楽しむのが旅の目的です。

娘も初めてのカボの滞在です、今年はマグロが一度も水揚げがなく、その
代わりにハマチが豊漁でした。
娘には友達のメキシコ人の漁師が水揚げしたばかりの、まだ口をパクパク
している生きた大きなハマチを分けて貰い、刺身と寿司で食べさせました。

娘もやっと子供から手が余り掛からなくなりのんびりと、婿殿は仕事が忙し
くて留守番にして訪ねて来たのでしたが、帰る3日ばかり前になった頃に、
カツオが釣れ出して初カツオを頂きました。

カツオをタタキにして頂きましたが、子供の頃に私の母親の父が居る高知
を訪ねたらカツオのタタキを食べさせて頂きましたが、遠い昔のその事を思
い出していました。

帰宅する前日には、50cmは優にある大きなカツオが釣れて、漁師から格
安で貰いましたが、2匹も頂いたので身に降ろして冷凍して家に持ち帰りま
した。
今年は孫達が来たので、いつもはバルコニーのドアを開け放ち、ソファーに
座り込んでのんびりとテレビでも見たり、まだ見た事が無い映画などがあれ
ばワイフと見ていました。
ワイフは編み物をしながらのんびりですが、しかし、孫が来てからは私達二
人は子守です。
直ぐ目の前の太平洋を朝は10時ごろから一時間程度の間にアラスカに帰
る鯨が遠望出来ます、多いときは4頭ぐらいが平行してジャンプする姿を見
ることが出来ました。

冬の暖かいメキシコのバッハ・カリフォルニア半島の内海で鯨が出産して、
子育てしてまたアラスカに帰っていく姿を、朝夕見れることは楽しい事です。

夕方は4時頃が一番多く、孫を膝に抱いてジッと見ていると、大きくジャンプ
する姿を指差して、孫に教えると『海・・』と言う日本語を覚えて、バルコニー
へ出ると、孫が『海・・、海・・・』と指差して言う様になりました。

膝の上で抱いている孫の鼓動がコトコトと我が胸に響き、安心して抱かれ
ている孫の安らかな顔を見ていると、この歳まで大病もせず、怪我もせず、
大きな事故にもあわず、命の危険も幸運の神のご加護で何事も無く、ここま
で過ごせた事が幸せに感じます。
ベランダの涼しい初夏の海風に吹かれて、新しい孫の命を抱いている我が
身の幸せにジーンと心が感激で震える感じでした。

メキシコ・カボのコンドで、太平洋を見渡せるバルコニーで、老後の安らぎ
と楽しみと、生命の新しい鼓動が我が人生の過去の永き道程を振り返らせ、
かれこれ49年も前の事を思い出させる心のゆとりと、忘却の彼方に消えて
いった方々が繰り返し蜃気楼の様に瞼に浮かんでいました。

時は過ぎ、それが過去に消え、忘却の思いに浸る事で、消え去った昔の思
い出を呼び戻したこの安らぎに、何か心震える感激がこみ上げて来た思い
があります。

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