2013年8月4日日曜日

私の還暦過去帳(403)


アメリカのガン事情、

ガンと言っても病気のガンではありません、チョイと物騒な鉄砲の話です。
アメリカには現在、住んでいるアメリカ人の人口より多い数の銃器があり
ます。

35年ほど前はライフルなどは購入するとその場でその銃を持ち帰る事
が出来ま
したが、でもピストルは一週間程度の本人確認と登録が要りました。
それにしても、絶対所持禁止の日本などからしたら、桁外れの易しさで
す。
現在でもお隣のネバダ州に行くと、射撃場で自動小銃や、マシンガンな
ど観光客も簡単に借りて撃ちまくる事が出来ます。特別の許可を貰い、
特別のライセンスと特別な税金を納めると、軍用の重機関銃も所持、
射撃も出来ます。
私も頭をひねる銃がありますが、これは射撃などと言う事には無用な
大口径大型対戦車ライフルの様なドデかい銃です、口径が50口径と言
うと、これは普通、対空機関砲に使う銃弾です。空を飛ぶ飛行機を打ち
落とす弾ですぞ・・、

至近距離では簡単に装甲車の鉄板も打ち抜き、破壊するような強烈
な銃です。2km先の標的なども十分に狙撃出来ると言うのですから
恐ろしい・・、それに弾により、トラックなどは1発で破壊できる強烈な
弾を使えば、考えただけで震えが来ます。
その様な銃もアメリカでは買えるのですよ・・!、

ラスベガスなどに行くと、多くの観光客などが射撃場で、気軽にマシン
ガンなど撃ちまくっていますが、私が一番驚いたのは昔、射撃場で、
ドカーン!と強烈な発射音がしましたので、見ると、お隣の100m射撃
場で、黒色火薬を使う、先込めの大砲を発射していたのには驚きまし
た。モクモクと白煙が上がり、音も強烈なものでした。

そして、100m先の1mばかりの標的にドスンと穴が開いていました。
何と・、これには少々仰天いたしましたが、どこかの悪い奴が、もしもで
すよ・・、200年も昔の、海底から引き揚げた青銅の大砲などを使い、
ドカーンと、どこか襲撃してもこれは完全に使えると感じました。

海底から引き揚げた物ではなくても、骨董品として買えますので、そ
れを利用して、手作りの大砲の弾で、自分のトラックの荷台などに据
付て大砲をドカーンと撃てば、完全に先込め、黒色火薬の大砲でも
武器となると感じました。

アメリカでは今でこそ、かなりの規制強化で、簡単には手に入りませ
んが、昔の事を考えたら少しばかりびっくり致します。
今では老眼で裏庭にウンチをしに来た野良猫に、プラスチックの弾
を10mぐらいで撃っても当らないほどの低落ぶりです。
猫がまるであざ笑う様に逃げていきます。

昔、私が大型ライフル射撃をしていた時代に、ガン・ショーで購入し
た弾は、はるばるポルトガルから来た軍の放出品でした。

軍隊からの放出品の弾薬がまるでリンゴか何か果物でも買う様に
簡単に購入する事が出来ましたがその弾は1968年時代にアフリカ
のモザンビーク紛争時代に使われた8mm口径マウザーライフルに
使われた弾でした。

それの弾薬箱入りの銃弾を担いで帰った事があります。軍用備蓄
弾薬は期限が切れると安く放出致しますが、まるで缶詰の様に、厚
いブリキの板で密閉され、かなりの重量の木箱に詰められています。

その後2年以上もその弾薬箱から射撃に行く度に取り出して使いま
したが、1発の値段にしたら20円もしない勘定だったと思います。
ロシア製の銃弾も、まるでこれもハムの缶詰と思うくらいの形で、
500発入りで売り出されていました。
普通の缶切りを使い、ハムの大缶を開ける感じで、キコキコと開け
ていました。

今でもスポーツショップで旧ロシア製の旧式なボルトアクションの
ライフルを販売していますが、どこから持って来たかと頭を捻る様な
新品に近い銃です。おそらく生産された後、予備の備蓄銃器として
保存され、時代遅れとなり放出されたライフルとおもいます。

私も昔に買いましたが、その新品ロシア製軍用ライフルが一丁、
日本円で1万円もしない値段でした。 1949年製の戦後製造され
た程度の良い物ですが、数が少ないカービン型の銃身の短い物で
す、今日の新聞広告では長い銃身の普通のライフルは、何と・・、
95ドルで販売していました。

それもセールと言う値段で銃器を売り出すのですから、やはり
アメリカです。

わが町の警察パトカーも運転席には銃身の短いポンプ式散弾銃
と現在でもアメリカ軍で使用されているM16と言う自動小銃を入
れて、2丁運転席に供えています。それは昔、泥棒が銀行強盗
をして逃げる時に、追いかけたポリスが腰の拳銃と散弾銃では
まったく歯が立たなく、強盗の自動小銃で逆にめちゃにやられ
ていました。

私もその時のテレビを見ていましたが、賊の周りを包囲したポリ
ス達が近所の銃砲店に駆け込み、慌てて売り物の銃を借りて来
て応戦していました。
強盗が発射する自動小銃の弾で、パトカーが10秒もしない内に、
スクラップの様にズタズタに撃ち抜かれる様には、まるで映画の
シーンかと見間違う様でした。

昔の連邦警察FBIの係官の拳銃は全部レボルバーの旧式な
回転式拳銃でした。
殆どが38口径か357マグナム系の拳銃でしたが、これも最新
式の9mm自動拳銃と弾が20発以上の収納できる弾倉を供え
た拳銃相手の賊には無理です。

それもはやり小型のマシンガンを賊に撃ちまくられてFBIの係官
が殉職してから、規制が変り、FBIも自動拳銃を所持する様にな
りましたが、日本では考えられない様な事ですが、やはり
『所変われば品変る』という諺と同じで、やはりアメリカに住んで
いると感じるのでした。

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