2013年7月23日火曜日

私の還暦過去帳(395)


洗濯今昔物語、

洗濯と言っても、それは国が違えば洗い方も違い、様々な感じが致
します。私の家族では長男と娘夫婦が去年の暮と、今年の夏でした
がアメリカで売れ筋の洗濯機、LG韓国製の洗濯機と乾燥機をセット
で買いました。

これは先ず長男がインターネットで商品調査のコンスマーレポートなど
を読み、調べてから、ユーザーのコメントなどを読んで決めた様です。
これは前から洗濯物が出し入れできるタイプでドラムがスピーンして洗
濯するやり方です。
新しい機械は音が静かで節水型ですから欲しいと思いますが、現在
の洗濯機が元気に動いていますので残念です。

今日の22日のTVニユースを見ていたら、年寄りが大事に50年
間も使用した乾燥機が博物館に展示されるという事で、新品と交換し
て貰えたと言う事をTVが報道していました。
とか言う私の家の乾燥機も35年間も使用している機械です。何度か
故障して、そのたびに修理して使用可能になり、現在も使っています
が、冬場だけ使います。
感心な事に、今でもパーツが買えると言う事が驚きです。

カリフォルニアは4月を過ぎると、9月の終わりまで雨らしい物は降り
ませんのでエネルギー節約にもなりますので外で乾燥させています。
何しろ夏などは乾燥が激しいので、大抵の物は2時間程度で乾いてし
まいます。

洗濯物ではありませんが、渋柿を剥いて干し柿にするので外に干して
いたら、今朝辺りは外に出す時は『重いなー!』と感じながら日の当
る所に干していました。
夕方それを家に入れる時は、何だか軽くなった様な感じが1日で致し
ました。それだけ乾燥していると思います。

でも洗濯の話で私が一番驚いたのはアメリカ人が、自分の運動靴まで
洗濯機に投げ込んで洗うという事を聞いて私もびっくりとしていました。
洗ったあとは、それをドラーヤーの乾燥機の中に投げ込んで乾燥させ
るという横着なやり方だそうです。

アメリカの洗濯屋でもコインランドリーでは強大な回転式の布団などを
丸洗い出来る大型が有ります。私の家でも時々利用致しますが、これ
は便利な機械と思います。
でも乾燥まで全部機械でドライヤーに入れて済ませると、かなりの金
額に成りますので、我が家に持ち帰り外の天日で乾燥させています。

洗濯も所違えば洗い方まで違いますが、インドに居る次男のアパート
に来るお手伝いさんが洗うやり方は、先ず来たら直ぐにバケツに洗濯
物を洗剤につけておきます。
他の仕事をしながら様子を見て、頃合いでシャワールームの床で、
手でごしごしと押し洗いをしていました。
洗濯物の絞りが緩く、ポタポタ水滴が落ちる様な洗濯物を干していま
した。
次男が言うことには、ここインドでは洗濯機より仕事を増やす為に使用
人に洗ってもらうほうが簡単で良いと話していました。

インドではカーストが決まっていて、お手伝いさんはトイレの掃除はし
ないと言う事でした。炊事洗濯などは勿論OKです、部屋の掃除も
モップで奇麗に床を拭いてくれますが、トイレは次男が自分で掃除を
していたようです。

この歳まであちこちの国で洗濯をして見て来ましたが、今でも忘れら
れない洗濯のやり方は、私がアルゼンチン奥地のボリビア国境で農業
をしていた時代に農場に働きに来ていた労務者達が、それこそ着たき
りスズメの一枚きりと言う、究極の何も無い生活をしているインジオ達
が居ました。

彼等の洗濯は気候的にも、緯度的にも暑くて乾燥地帯でしたので、
洗濯しても直ぐに乾きますので、休日、河岸に人が何人か毛布に包ま
り、かたまっていますので、最初は何事かと思っていたら、洗濯して
も代えの衣類が無いので裸で毛布に包まって乾燥するまで待っている
という事でした。

日当たりの良い岸辺に並んで話などしながら、焚き火でマテ茶などを
飲みながら服が乾燥するのを待っている姿を思い出します。
彼等は石鹸などは数人で1個、硬い洗濯石鹸を買い、それを廻して
使っていました。

確か私が居た農場は南回帰線から100kmも中に入った場所でし
たから、夏は乾燥が激しく野菜は日焼けして無理でしたが、冬は温室
など必要なく生産できましたので、ブエノスなどが冬の時期に、夏野菜
などを生産してトラックで送っていました。

45年も前です、当時の南米奥地ではインジオ達が、生活資金の現
金収入を得るために農場の仕事をしていましたが、お金が貯まるとこ
れで十分と仕事を辞めて帰られたのには困りました。

時々、インジオ部落の近くに魚釣りなど行った時に、双眼鏡で岸辺の
洗濯場辺りを覗くと、女性も水浴びがてら、全裸で洗濯 している様を
見る事が出来ました。
そして側の岸辺に花が咲いたように洗濯物が干してあるのが見えました。

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