2013年7月15日月曜日

私の還暦過去帳(391)

雨と魚、

数年前、9月の天気は私がアメリカに来て初めてと感じる、早期に雨が降り
ました。9月19日の土曜日でした。
朝方、6時ごろでしたが、ズシーン!と地響のような雷鳴で目が覚めると、
大粒の雨が降る音が聞こえました。

時々、稲妻の閃光がカーテンの隙間から光り、雨も土砂降りと言う感じで
した。6ヶ月は雨が降らないカリフォルニアです、普通は9月の終わりごろか
ら始まりますが、こんなに早くは今まで記憶にはありません。

それにしても気候変動の影響を感じます、今年の夏は余り暑い日が無かっ
たのですが、雨が降り出すのも異常に早いのです。

今朝降り出した雨は、昔、アマゾン河口のべレムの町で経験した、突然暗
くなって降り出した大粒の雨の様に、叩き付ける様な音がする雨でした。
短い時間でしたが、あっと言う間に地面がじっとりと濡れてしまいました。

一昨年と去年がカリフォルニア州は降雨量が少なく、渇水でした。
今年からは15%節水をしないと罰金となりましたが、去年は自主的な節水
でしたので、2年前の使用量から15%となりました。

今年も雨が少ないと、来年はもっと厳しくなると報道されていましたが、家
庭だけではなく、農家の植え付けも出来なくなります。

灌漑農業が殆どですから、水不足は深刻です。私も南米で農業をしている
頃に灌漑に使う水の用水路が渇水の為に、河の水位が下がり、本流から
の導水路が使えずに苦労した事が有ります。

夜間、水揚げポンプを稼動させていた時に、よくシャベルで水路を掘りに
行った事が有ります。ポンポンとジーゼルエンジンの音の中、浅い水路に
魚が入り込んで来る事があり、単調な水揚げポンプ場の暇つぶしと、魚捕
りを兼ねて小口径のライフルで魚を狙って撃っていました。

人に魚をライフルで撃つと言うと、変な顔をする人や、笑い出す人も居ま
した。バシャバシャと浅瀬を結構大型の魚が通過致しますので、ライフル
で狙い撃ちで当れば即、白い腹を出してひっくり返ります。
外れると一瞬で見えなくなりました。

翌日、大型の鯉に似たスルビーなどを撃つと、収穫して熟れすぎたトマト
を使い、オーブンでトマトソースで調理していました。

熱々の魚に、ぶつ切りの沢山入れたトマトソースを載せて食べるのは美
味しい食事でした。海魚などは年に数回しか食べる事が出来ないので、
川魚も貴重でした。

そんな魚の話を思い出して書いていたら、今日、9月15日に近所に大き
な東洋食品のスーパーが開店いたしましたので、早速、覗きに行くと新
鮮な魚が並べて有り、アメリカでもこれだけ品揃えが出来る店は少ない
と感じていました。

あちこちと世界各国を歩きましたが、お魚はやはり日本が一番と感じま
す、しかしお値段は我々庶民では口に出来ないような値段もあります。 
それからしたら・・、
メキシコのバッハ・カリフォルニア半島、突端のカボでアメリカ人観光客
が釣った魚を釣り舟の船頭達が余禄として、観光客が釣りだけで、その
まま魚を船に置いて来た物を買っていましたが、新鮮で格安でした。

いつも船が港に帰ってくる頃に行きましたので、船頭達と仲良くなり、カ
ジキマグロの大きな2kgもある切り身を格安で買って、刺身やお寿司な
ど、またセビッチャなどにして食べていました。

アマゾン河の河口のべレムの町で山と積まれて売られていたナマズの
魚にも驚いた事が有ります。同じ種類のナマズが、型も揃って同じサイ
ズで山と積まれて売られていました。レストランでそのから揚げを食べ
ましたが、中々美味しい味でした。

マンジョウカの蒸かした芋と食べましたが、アマゾン河流域では現地食
として普段に食べられていると聞きました。

アメリカでは大型の養殖ナマズが沢山売られていますが、それを見て
いるとアルゼンチンの奥地のボリビア国境で農業をしていた時代に、
ボリビアから流れて来た、リオ・ベルメッホ河でインジオ達がモリで突い
て獲っていた大型ナマズを思い出します。

中には50kgぐらいの大きなナマズで、そのナマズを買い、身を主に揚
げカマボコに加工していました。冷えない灯油冷蔵庫しかないので、揚
げカマボコにするとかなり日持ちがしていました。

懐かしい思い出となっていますが、魚屋の前で見ていると昔の色々な
所で会った魚の思い出が湧いてきます。

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