2013年7月4日木曜日

私の還暦過去帳(386)

 
 アメリカの長距離ドライブ、

アメリカに住んでいると良く長距離を車で走る事が有ります。

現在、日本では週末高速利用が千円で走れるそうですが、アメリカの
フリーウエーは原則無料です。
先週は6月22日から走り出して、28日の午後に帰宅するまで2400km
は走っています。その燃料ガソリン代が何と・・、146ドル77セントでした。
アメリカはガソリンがまだ安いと感じます。
146ドルと言うとサンフランシスコからロサンゼルスの飛行機代片道より
まだ安いと思います。

ラスベガスからグランドキャニンまでバスを利用いたしましたので、予定の
3千kmは走りませんでした。ネバダ州の砂漠地帯では高速道路は法定
速度が70マイルで高速走行は問題ありません。

70マイルと言うと、だいたい私は、77マイルにクルーズコントロールを合わ
せています。まったくの砂漠地帯では85マイル(約140km/h)で走ってい
ます。85マイルで走っていても軽々と追い越して行く車があります。

85マイル高速走行では良いタイヤ、ハイオクガソリン、タイヤバランス
などに注意する事が肝心です。
70歳近い年齢と成りましたが、日頃の運転訓練と運転機能の維持が重要
と思います。今回の長距離ドライブで注意したのは、

1、夏場ですから出発は早朝涼しい内に出る。
2、必ず出発前に車両点検を忘れない、特にタイヤの目視検査は重要です。
3、満腹運転は居眠り運転の危険な要因です。
4、ガソリン満タンでの出発心構えが重要です、砂漠地帯ではガソリン給油所
  が余り在りません。

連日の高速ドライブは慣れてくると、車間距離を気にしなくなりますので要
注意です。高速走行では、一瞬のミスで命に関わる事故に繋がります。
トラックの18輪や3両連結のトレラー・トラックなどは法定トラックスピード
55マイルで走るトラックを追い越すのには一苦労でした。

大型トラックの風圧が被いかぶさる様な勢いです、対向してすれ違う時は、
一瞬車が止まる様なショックを受けます。

それと砂漠地帯に突風の様に吹き付ける風が真横で吹く時は、これも重要
な注意が必要です。横風に煽られて車線を吹き飛ばされる感じで、隣の車
線に飛ばされていたと言う様な事も在ります。

一度などは前を走る小型車が横風で瞬時に隣の車線に吹き飛ばされるのを
見た事が有ります。今回はホンダの小型車に3人乗車していましたので、風
で飛ばされる事はありませんでしたが、いつもはワイフと2名で乗車していま
すので、後部座席に比較的体格の良い、重量のある女性が座っていたので
重石になったと感じます。
しかし、急カーブでは右に流される事があり、一瞬ドキリと致しましたが、そ
れは重力が後部右座席に鎮座致します親戚女性の重量が作用したと解釈
いたしております。
現在、ガソリンが高い価格と言うけれど飛行機運賃などと比較するとまだま
だ、車のドライブでの旅行は格安感があります。
ネバダ州の田舎モテルではシニア割引では35ドルで一晩泊まれるモテル
が有ります。朝食はコーヒーと自家製カップケーキなどが出ます。

ハイウエー95番などを単調な運転で走ると、時々無性に眠くなりますので、
ガムを噛み、お絞りの冷たいタオルで顔を拭いて眠気を覚まします。
陽炎の逃げ水を遠くに見ながら地平線から地平線まで走り抜けて行きます。

今回のネバダ州の走行が多かったのですが、一部アリゾナ州も走りました。
各地で高速道路のアスファルトが焼けて色が変わり、側に十字架が並んで
いるのを見ると何か哀れに感じます。

6月の終わりです、灼熱砂漠の気温はクーラーも余り効かなくなります。
陽炎に消える一直線の平坦な道路です、熱風が窓を開けると吹き込んで来
ます。デス・バレーの横を走る高速道路ではクーラー全開でも余り冷気が感
じない様でした。
途中、砂漠の幹線道路から外れた支線の対面交通、2車線の田舎道を走
ると、まるで貸切の道路の感じが致します。砂漠の真ん中で道路のセンター
ラインの上に寝転がて記念写真を写しました。

でもそんな道を一時間も同じ景色で走ると不安な気分となり、ガソリン・ゲー
ジを何度も見てしまいます。すれ違う車は15分か20分に一台ぐらいで、携
帯の電波もキャッチ接続する事が出来ません。それを知ると、もっと恐怖感
にさいなまれます。
時速140kmで走ると、地面の高低のままに道路建設がされていますので、
車がジャンプする様に道路の頂点から吹き飛ぶ様に道路の低い所までジャ
ンプして着地致します。微かにマフラーが、シュー!と道路をかする音がし
ました。

私も45年も前に、アフリカのヨハネスブルグに行く高速道路で大陸性波状
地形の頂点から新車のレンタカーで突撃する様に走り降りたら、時速160
kmのスピードが出ていました。それが生まれて初めて出した記録でした。

その時経験したスピードと、ネバダ州で体感したスピードはまったく異質の
スピードでしたが、恐怖感はネバダ州がグーンと上でした。

その支線を抜け出て、小さな町にたどり着き、コーヒー、ガソリン有りの標
識を見つけて直ぐにそこに飛び込みました。まるで西部劇に出て来る様な
小さな街です。
2分あれば通過してしまう様な僅かな家並みが砂漠の中に緑に囲まれて
有りました。

車にはガソリン、人間にはコーヒーを入れました。
そして勿論の事に、トイレにも行き肝心の出す物を出して来ました。

2杯のコーヒーに満足して、その夜の予定モテルまで走りましたが、アメリカ
の田舎町のモテルを泊まりながら車で旅をするのは、また旅の違う味が致
します。
その夜の夕食はハンバーグでした。

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