2013年7月9日火曜日

私の還暦過去帳(388)

 
 

別れ様々、人の命も様々。

人は年々歳々同じからずと言う事ですが、生まれて来て命ある限り、い
つかこの世にお別れをしなくてはなりません。

人生の旅路でそれが早く到達するか、遅いかの差と思います。

先日、日本人の平均寿命が報道されていましたが、私が子供の頃の平
均寿命は、今の世からしたらかなりの開きがあると思います。

60年近くも前の話ですから、それはあたり前と思いますが、医療や社
会的な条件、食生活などの変化が近年著しい進歩があります。

それに支えられて人の寿命はこれからも延び続けていくと思いますが、
タバコや酒で生活習慣病に侵されて日本の平均寿命にも到達しない前
に死んでいく人も多く居ます。
私の同級生も同じです、酒とタバコに溺れて2年前に食道ガンで一命を
助かったのですが、またもや不摂生な生活を送るようになり、また元に
戻ったと奥さんが嘆いていました。

本人の言い訳は『どうせ死ぬのであれば、無理して節制する事は無い!』
という理論です。最初はお酒を飲み始めて、次はタバコとなった様です。

それにしても何処に住んでも、何処に行こうが、生活環境に関係なく習
慣病は再発致します。南米のアマゾン流域に入植した移住者の男性は
その生活習慣病で亡くなる率が高く、一昔前は日本人でも平均が50台
であったと聞きました。

私がアルゼンチンの奥地で農業をしていた時代に、インジオのマタッコ
族が農場で働いていました。彼等の朝食はバターの代わりに豚のラード
を混ぜたパンを焼いていました。それとマテコシードと言うお茶でした。
沢山の砂糖が入った甘いお茶です、パンは一度に沢山焼いていました。

それを焚き火で暖めてからお茶と食べていましたが、偏った食生活で健
康に問題がある労務者が沢山居ました。それも仕事が終わって飲む安
酒も影響していたと思います。

パラグワイでもエンカナシオン郊外、ロシア人の入植者達がお茶の時間
にパンにバターを塗って食べていると思い、私もパンに塗って食べたら
自家製の豚のラードでした。

味は微かな塩味で舌触りも良いのですが、こんな物を食べたら早死に
すると感じていました。
49年も前のパラグワイです、各国の移住者が沢山居ましたが、一番健
康的な食べ物を食していたのは日本人ではなかったかと感じます。
ラードを食べていた農家のロシア人のご主人は、50歳前で狭心症で亡
くなったと聞きました。
時代が代わり、私が住むサンフランシスコ郊外のベッドタウンでは多くの
有機栽培の食品が販売される様になり、またその普及率も毎年凄い勢
いで伸びています。
ちなみに私の朝食ですが、有機の豆乳とこれも有機のノーファットのヨー
グルトに有機栽培バナナを一本を入れ、それに同じく有機栽培のブルー
べリーを混ぜて、上に有機栽培のアーモンドとウォーナツを振り掛けて食
べるのが毎日の日課です。

それに季節のフルーツを食べていますが、有機栽培リンゴは毎日欠か
さずに食べています。この様な食生活が出来る世になったのですから、
まさに変化したと感じます。
ブルーベリーもアメリカ産でも季節により、カリフォルニア州からオレゴン
州と北に上がり、カナダまで行って、それから南米のチリ産となります。

全部有機栽培のブルーベリーです、時にはメキシコ産のブルーベリー
が店頭に並んでいる事もあります。毎日食べていると季節で生産地が
変化していく様は、時代の変化も感じます。それだけ交通手段と輸送手
段が発達したと思います。

食生活が改善され医療の進歩と環境問題の取り組みでこの地球に住む
多くの人がその恩恵を受けていますが、またそれに背を向けて狭い自己
偏屈の中で、自分の命を粗末にしている人が沢山居ると思います。

今でも残念に思う方が居ます、それは2年前にすい臓がんで亡くなられ
た日本人ですが、時々会ってその人の様子を見ていましたので、3年前
から皮膚の色から張りなども無くなり、やつれた感じがしていたので、検
診を勧めていましたが、その当時はタバコを一日、2箱近く吸っていた人
でした。
その様な事があり、しかし、ある日激痛で緊急に入院してから、正確に
3ヶ月後にガンで亡くなられました。
肉が大好きで、果物や野菜は余り好きではなかったようでしたが、生活
信条を変える人ではなかった人でした。

『ガンが怖くて、タバコなんか止められるか・・、人間いつか死ぬのだか
らー!』という言葉を忘れる事は出来ません。

この世には、持って生まれた命を粗末に捨てている人が沢山居ると感じ
ます。
貴方も酒・タバコや運動不足の肥満体質で命を粗末にしていませんか?

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