2013年5月9日木曜日

私の還暦過去帳(371)


訪日雑感(最終回)

アメリカに帰国する朝はいつもの様に早朝に起きて、カプセル内のテレ
ビで、朝の二ユースを見ていました。

しばらくして、朝の生理的現象も済ませてから、いつもの様に朝の散
歩です、しばらく歩いて、同伴ホテルから朝帰りのカップルが出て来る
のを見ていました。

渋谷もあちこちと歩きましたので、だいぶ地理には詳しくなりました。
ある横町の道は殆どが同伴ホテルの店が並んでいるという事は、いか
に需要が多いかと言う事を知りました。

人間様が住んでいる居る所ではあたり前です。昔の事ですが、アマゾ
ン河口の町で、べレムというかなり大きな町に滞在した事が有りますが、
38年前です。

そこでは昔のその様な栄華を誇った場所にある、日本人が経営する
ペンションに宿泊いたしましたが、そこの主人が、ここは昔の花街で、
その要求を充たすホテルであったと教えてくれました。

カラフルな色の壁が印象的でしたが、天井の高い昔の建物でなにか、
ゆっくりと扇風機が廻っているのが時間を忘れたかのようで、何となく
ホテルに塗られた色にマッチしている感じを受けました。

当時のそのペンションは田舎から来て町の学校に通学する子供達とか、
用事でしばらく滞在する人とかが居ました。旅行者も時々泊まっていた
様です。
渋谷のそんな中に1軒のホテルが、週契約のホテルとして看板を出し
ていました。長期滞在者ホテルです、中には営業方針を変えて、普通
のホテルに変えたものもあるのを見て、周りを見回して感心していました。

今日も散歩のついでに朝食を食べる事に致しました。馴染みになった
店で、同じ朝食を注文して食べていましたが、今日で終わりかと思うと、
何かこの思い出が学生時代の頃の思い出と混じって心に感じていました。

朝食が済んで、昨日荷作りをしていたので、ホテルに帰ると直ぐにシャ
ワーを浴びて着替えて、パソコンを開けて、ワイフに定時帰国のメール
を送っていました。

それが済んで、トコトコと歩いて、渋谷駅近くのバス発着所に行き、成
田行きバスのキップを買い、並んでいましたが、見ると外人さん達もか
なり並んでいました。

定時にバスは出発して首都高速を走り、定時に成田飛行場に到着いた
しました。
まるでハンコを押した様な運行です、日本人の几帳面さと思います。

まだ時間があるので、レンタルの携帯電話を返却して、宅配便の荷物を
受け取りに行き、来ていた2個を受け取りました。少々残りの日本円で
お土産を買い込み、それを大型トランクに全部詰め込み身軽になり、

機内荷物だけ持ち、航空会社のカウンターに預けて搭乗券を貰い、僅
かな荷物の小さなカバンだけで、搭乗前のランチを食べる事にして、
北ウイングの中を歩いていたら、丁度二ユースの時間でテレビを見なが
ら飲み物なども買えましたので、しばらくはテレビでアメリカの大統領選
挙の報道を見ていました。

その日のランチは、日本滞在最後のランチでしたので、和食店の美味し
い天ぷらソバを注文して食べていました。
汁に柚子の香りがしてその美味しさを堪能していました。
ランチの後はのんびりとして、入国検査を受けると搭乗口のロビーに入
り、新聞でも読んでいました。

来る時は大幅に遅れて来たのですが、帰りは定刻に成田発となり、ピタ
リと正確に離陸して行きました。短い日本滞在期間でしたが、実りのあ
る有意義な旅でした。

帰りはトロトロと寝て帰りましたが、サンフランシスコ到着前に起こされて、
朝食を食べさせられ、アレー!と言う間に着いていました。

荷物検査も無く、私のパスポートをチラリと見ると、
『ウエルカム・ホーム!』とか言ってくれ、出口を指差されました。

外に出るとカリフォルニアの太陽と乾燥した乾いた空気が歓迎してくれ、
私の肌がやれやれと言う感じで、爽やかな風を受けていました。

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