2013年3月24日日曜日

私の還暦過去帳(358)

 

 
訪日雑感(12)

11月24日、月曜日は例のカラスの目覚ましで朝早く起きてしまいました。
寝ていることも出来ずに、起き出して朝の用事を済ませると散歩に出まし
た。カラスにも慣れて、鳴き声も余り気にならなくなりました。

渋谷の歩道には毎日沢山のゴミが出されています、小型のトラックが角々
を廻りながら収集していますが、ゴミのプラッチック袋を手でいちいち投げ
込んでいました。
私の住んでいる町は、大型トラックの収集車が来て、3種類の分けられた
ゴミ缶を、クレーンのようなアームで、ポイー!と掴んでトラックに投げ込
んで行きます。

その早い事、庭の庭園などのグリーン・リサイクル缶は大きくてドラム缶
一本分の容量が有ります。私など家庭菜園をしているとこれは重宝致し
ます。何でもグリーンの植物ゴミは投げ込んで良いのですから、これ幸い
にドンドンと投げ入れています。これは一ヶ所に集められ、堆肥に加工さ
れます。

それにしても、渋谷のゴミは生ゴミと紙類が一番多いと思いました。
私は散歩の道すがら考えていたのは昔見た、リヤカーでダンボールな
どを回収していた人達を何処にも見ないのです。

今年7月にアルゼンチンの首都、ブエノス・アイレスに行った時に、街中
のあちこちで紙類を収集する人達の姿を見ました。フロリダ通りにタンゴ
ショーを夜、見物に行って見たのは一仕事終わった若者が、ダンボール
山の前で、夜食を食べている姿でした。

彼等の生業と思いましたが、日本ではまったく見られない風景です、ア
メリカでもリサイクルに出して、ゴミ収集日に回収して行きます。
渋谷の街中を歩いていると色々勉強になります。資源がない日本にし
ては何でもふんだんに使い捨てられている感じが致しました。
道を歩いている通行人達の服装も綺麗で、流行を着て、華やかな感じ
の印象を受けます。
街中のショーウインドーに飾られたファッション商品の洗練された姿な
どを見ると、どこかアメリカの郊外などが田舎に感じる様でした。

今朝も納豆、塩鮭定食を食べて、コンビ二ストアで飲むヨーグルトを買
い、立ち飲みしていました。ホテルに帰ると、サッとシャワーを浴びて、
それから都内見物に今日は歩き廻りました。

あちこちと歩き回り、かなりの距離を歩きましたが、田舎者と同じ、お
登りさんと言う事で何でも興味津々でした。
私の肌に合わないと感じたのは、やはり銀座の街頭でした。
どの店も、我々庶民感覚から外れ、何処と無く部外者と言う、お呼び
ではない私の姿でした。

銀座三越のライオン像の前で立ち止まって、店内に入る人達を眺め
ていましたが、私などの様に何処と無く田舎臭い風体ではありません、
ぱりっとした服装で、ブランド物に身を固め靴もピカピカで、私が履い
ているハイキングシューズなどの、ドタ靴ではありません、あたり前
ですが、何か場違いな所に来た感じで、そこそこにその場を離れま
した。
健脚を持って街中を歩きましたが、どこも緑が少なく、これでは東京
砂漠と言う熱帯夜の襲来が襲うという現象を理解いたしました。
すれ違う外人サン達の殆どが半袖シャツという感じでした。

私も同じ格好でしたが、この東京が温暖化と気温上昇のサンプルと
して世界に誇るショーウインドーと感じたのは、この肌で証明して、
感じた証拠でした。

その夜、渋谷は雷鳴がとどろき、ゲリラ豪雨と言う感じの雨が短時
間降りました。私が1976年にブラジルのアマゾン河口の町、べレ
ムで体験したスコールと同じ感じの雨でした。
近い将来に東京は亜熱帯の部分に入るという話が有りますが、嘘
では無いと感じました。
ハチ公横の地下道入り口で雨を避けていましたが、東京のコンク
リートジャングルにスコールと言う通り雨が降っていると思いました。
それからしばらくして、自動販売機の缶コーヒーでも飲みながら、
雨宿りをしている群集の人間観察をしていました。

その夜、昔のメルマガ発行仲間の方と渋谷で会いましたが、その
方の子供の成長に驚いていました。子育てなどの話をしていまし
たが、カナダに生まれて、アメリカに育ち、日本のアメリカーン・ス
クールで学ぶ子供の教育は大変な事と実感いたしました。

上手に日本語を話しますが、100%は日本に溶け込める事は難
しいのではないかと思い考えていました。
子育ても大きく変化して前回、バスの中でアメリカ人の奥さんと
話した教育論議を思い出していました。

何も不自由する事無く、飢えも知らず、物質文明の中で育ってい
く子供達が、飢餓や節約とか、不自由な文明社会の格差に耐え
られるか疑問と思いました。
現代教育の中に、生きるという自分の二歩足で、この社会を歩
く勉強も必要と思いました。

その夜は明日、朝早く新幹線で小倉の母親を訪問するので、
早目に眠りに付きました。

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