2013年3月18日月曜日

私の還暦過去帳(356)


『私のお勧め映画』

私のお勧め映画は、『スラムドッグ・ミリオネア』と言うインド映画です。

アメリカでは11月28日頃より、各地の名画座で上映されています。
私も前評判を聞いて、新聞の評論なども見てから封切と同時に上映を見に
行きました。

第33回トロント国際映画祭で観客賞を受賞。
米アカデミー賞の前哨戦と言われる、全米映画評論家協会賞の受賞が4日に
発表され、この映画の監督『ダニー・ボイル』も、この映画で2008年度の
最優秀作品賞 を獲得して、これで今年のアカデミー賞に最短の距離に付けた
と新聞でも報道されている 事を考えると、実際この映画を見ている私も納得
しました。

この映画は、インド・ムンバイのスラム街育ちの少年の生い立ちと、その人生
を現地ロケでの真迫感溢れる画面で、テンポ良く構成され、その実写に近い
生き生きとし描写は見る 者の心を掴み、感動を与えると思います。

ストーリーは、インド版 『Who Wants To Be A Millionaire』 に出演しした
スラム街育ちの孤児、18歳のジャマール(デヴ・バーテル)が出演し、残る
1問に正解すれば賞金2千万ルピーを獲得できると言う最終の階段に勝ち進み

到達したが、『スラム育ちで、無学で知識も無いのにー!』と疑われ、不正
行為と警察に逮捕留置され尋問を刑事からされる過程で、彼の今まで育ってき
た環境と孤児での生き方、路上生活者としての知恵と冒険、地元のギャング
とのかかわり、その様な孤児達を食い物にして、虐待する大人達との戦いの

道が、 18年と言う年月に秘められて、その中から得た事をクイズの回答に
生かして、勝ち登って 行くストーリーです、最後の最後になぜ彼が金に執着も
無いのに、クイズに挑戦して最終質問に答えるか・・・、
そこで全ての事が明らかになると言う事を見て、感動を受ける映画です。

実際にインドの世界でも有名な、ムンバイ・スラムの現地ロケが貴方の心を
引き付けて離さないとおもいます。
貧困の差の激しいインド社会を映画の画面から見ることが出来、また、それ
を考えさせられる画面と思います。

今回の映画で主役を演じたインド系イギリス人のロンドン子、デヴ・パーテル
と、彼が恋する少女を演じた地元ムンバイ出身のフレイダ・ピントというフレッ
シュな両名の演技は、誰が見ても息のぴったりと合った演技だと思います。

この映画の最後のシーンで、インド映画には必ず見られる『歌と踊り』の
画面が入っていたのには、私個人の印象としてもパッピーエンドと言う実感が
感じられました。

原題:『Slumdog Millionaire』(スラムドッグ・ミリオネア)

公式サイト: http://www.foxsearchlight.com/slumdogmillionaire/


ジャンル: ドラマ 鑑賞度100%
監督: ダニー・ボイル
出演:デヴ・パーテル、フレイダ・ピント

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