2012年11月26日月曜日

私の還暦過去帳(325)

南米旅日記。

旅に出て自分を振り返り、見直して考える事が出来ました。
昔、自分が歩いた道は全て変わって面影も残っていませんでした。
時代は代わり、時代は昔を破壊して新しい「かたち」を形成して、繁栄して
いました。

バスで今回は長旅をしましたが、道路が格段に綺麗に舗装され、振動も少なく
時間的にも格段に短縮されていました。

アルゼンチン北部のサルタ州も開発が進み、昔の原始林のうっそうと茂った
ジャングルも消えていました。それと同時に機械化した農業が多くの人手を減
らし、人影も少ない農場を沢山見ました。

私が旅して感じたもので、代わらないものは河の流れでした。

ベルメッホ河の早い流れも、パラナ河の海の様な川幅のゆったりとした流れも
人間達の生活からかけ離れた雄大さで、44年前と同じテンポで流れていまし
た。自然の流れは何も変化が無かったのでした。

今回の旅で通過したペルーの山岳地帯で、4910mの高さから見た空が一番
綺麗に感じました。宇宙と言う「人が言う神々が宿る空間」が有る事を実感で
この目で感じたことが、何か大きな旅の収穫か、体感としての自然の偉大さを
心感じました。

旅は自分を見詰め、考え、思考する時間ができると思います、ブエノスに滞在
して、街中を毎日歩いています。夜遅い街中でタンゴの演奏を聴き、そのリズ
ムにのって踊る若いカップルを群集の外から眺めていると、今の私の人生も
輪の外で過去の世界を眺めている気持ちがいたします。

若いと言うことは、人生の花が開き、輝いて躍動している時と心思います。

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