2012年10月8日月曜日

私の還暦過去帳(309)


『もと百姓が見たインド』

エローラの日が暮れるのも早いものでした。
夕方の時刻となると、どこからか人が沢山行き交い、ホテルの前の通り
も賑やかでした。
多くのレストランからも調理するインド料理の香りが流れていました。

ベンチに座り込み車座でビールの瓶を数本立てて話込んでいる人、手で
機用にお盆の上に盛られた料理を食べている人、それぞれに夕食の時間
にはまだ早いのですが、これからバスでどこかに旅をする人がつかの間
の時間を使い、お腹を満たしていると感じました。

バスが止まり、屋根に積み上げられた荷物が降ろされ、また積み上げら
れ、そのバスの回りに物売りが、からみ付く様にして窓に向けて果物や
菓子、飲み物などを売り歩いていました。
まさに田舎街道の典型的な風景です、私も見とれていました。
そこにクワを肩にして、牛を追う農夫が通過して行きました。何も違和
感がない景色です。

夕方のひんやりとした風が吹き抜けて行き、それと同時に景色が夕日に
染まり、暮れて行きました。
その夜の食事はホテルの食堂で、インド式中華を食べる事に致しました。
メニューを見ていたらチャイニーズ・フードが1ページにも在ったから
です、無難な焼きそばを注文いたしましたが、家で作る様なソース焼き
そばでした。

それと、朝食で食べたお粥も再度注文して、それに雑炊の様に野菜類も
入れてもらいました。 これに、インド料理も少し注文して、次男達も
喜んで食べていました。

フルーツは今朝食べたパパイヤを、もう一度注文して甘い熟れたパパイ
ヤの実を賞味していましたが、忘れられない美味しさでした。

食後のお茶は部屋のベランダのテラスでインドチャイを注文して飲んで
いましたが、見上げると澄んだ夜空に輝く星が綺麗でした。エローラの
遺跡も何世紀に渡り、この星空の下で歴史を刻んで来たと思いながら、
黒々とした岩壁を、遠くに帯状に月明かりに見ていました。

その夜は念の為に薬を飲んで、明日の早起きの為に早目に眠りに付きま
した。

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