2012年10月12日金曜日

私の還暦過去帳(311)


『もと百姓が見たインド』

首都のデリーに戻って来て、次男のアパートで休養としていました。
それは7日からまた北のブッダガヤの地域に、今度はワイフと二人で旅に
出る予定でした。

6日の朝は持参していた赤飯のパックを暖めて、味噌汁と沢庵で朝食と致
しました。ゴマ塩も持って来ていましたので、パラパラと降り掛けて頂き
ましたが、沢庵が久しぶりに美味しくて、ポリポリと食べていました。

しばらくインド食ばかりですからお腹が大歓迎です・・、しばらく調子が
悪かったお腹もこれで正常に戻ると思いました。食後に次男は仕事にオフ
イスに出かけて行き、ワイフは次男の彼女と買い物と美容院で髪洗に出か
けるという事でした。

その前に今日の生鮮食料品を近くの市場に買い物に出る事になり、私は次
男の彼女と連れ立って行きましたが、歩いて10分程度でかなりの規模の
青果市場が在り、周りは小売りの屋台が並んでいました。
雑多な屋台の売り場と思いましたが、場所は決まっていて、売る品目によ
り屋台の種類も違っていました。

先ずはバナナとオレンジを買う事にして、品定めを3軒ほどして買う事に
いたしましたが、秤は天秤棒で皿に載せて計る旧式な物でした。
彼女がチョ横を向いたら、秤の皿にサッと何か乗せました。

私が横で見ていたのでしたが、彼女は気が付かない様でした。
ターバンを巻いた鼻ひげも長く伸ばしたオヤジでしたが、その早業はびっ
くりでした。上にはオレンジを載せていますので下は何かは分かりません
が、ハハーン!と、ピンと来ました。ごまかしたな・・、と感じましたが、

そこはそれ、私もオレンジを入れた袋を貰う時に、オレンジを1個余計に
取り、黙って袋に入れました。オヤジはびっくり顔でしたが、秤の皿の横
にボロ布で隠した石をポンと指でつまんで捨てましたら、知らん顔で、
シャー、シャーとした態度で『サンキュー!』で終わりでした。
どっちも、どっちで・・、私もニタリー!としてこれでお互いに、お相子
さまと言う事でした。

インドでは時々やられる時があります、釣り銭の不足、秤のごまかしなど、
ガイジンと見ると平気でやられる時が有りますので、都会の市場周りの商
店は次男が注意するように言っていましたが、その意味が分かりました。
それにしても沢山の屋台の商店があります、これで商売が成り立つかと、
こちらが心配するほどでした。

中には風船を10個ばかり竹の枝に差して売り歩いている人も居ます、道
端にはヒンズー教の商売の神様を奉り、何か派手に飾り立てた所も有りまし
た。日本ではさしずめ、お稲荷さんの祠の様な物と感じましたが、庶民が買
い物して、生活必需品を売る店ばかりです、それは賑やかで、騒々しく、
まさに、これインドと言う感じでした。

荷物を持って次男の彼女と歩いていたら、後ろからビビ・・!と警笛が鳴り、
そこどけと言う、車の割り込みでした。
ここはインドと思い直して、お車のお通りと、わき道に避けました。

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