2012年10月10日水曜日

私の還暦過去帳(310)


『もと百姓が見たインド』

1月5日の朝は晴れて、爽やかな日でした。
南インドのデカン高原を吹き渡る風も、朝7時の時刻では寒いと窓を開けて感
じました。
今日はデリーに戻る日です、朝食前に荷作りをしてから、レストランに家族で
行きました。テーブルには3組ぐらいの客がすでに朝食のテーブルに座って食
事をしていました。
次男達と先ず、インドチャイをアッサム茶産で作ってもらいました。
チャイが出て来るまで、窓の外に見える街道からの朝の騒音を聞きながら、眺
めていました。すでに車に荷物を詰め込んだ観光客がホテルの従業員に見
送られて車の窓から手を振りながら、雑踏に消えて行きました。

私の注文は今朝も『オカユー?』と聞きますので、雑炊風にして貰い、それを
注文して、次男達はトーストとオムレツにフルーツでした。
今朝はゆっくりとインドチャイを楽しんで、散歩がてらにホテルの裏の庭に出
てもう一度、エローラの石窟群の岩壁を眺めていました。

もう二度と訪れる事のない風景と思い、手前に見えるバナナ畑の緑の葉を通
り過ぎるそよ風を感じながら、感慨に耽っていました。
次男達が荷物を車に積み込む間に、ホテルのチックアウトを済ませて、朝の
雑踏に車は走り出しました。

飛行場の在るアラウンガーバ-ドまで、まだ朝もやが残るデカン高原をひた
走りに飛ばして、お昼前には町中に入りました。町中の車がパーキング出来
るレストランに止めてランチを家族で食べましたが、南インドの典型的なレスト
ランでした。
次男が注文したデザートは私が今まで見たことも無い様な物でしたが、クレ
ープの様に薄く焼いた米の粉で作ったケーキでした。
食べる前に写真を一枚記念に写しておきました。

食後は次男がメールを見る為に、インターネットを使う必要で近所の高級ホ
テルに車で行き、次男がメールを見ている間、私達は芝の緑が綺麗なテラス
でチャイを注文して飲んでいました。世界中どこでも瞬時に繋がるインターネ
ットには有り難く感じます。
私達が午後のお茶を楽しんで居る内に、次男も仕事が済んでテーブルに来
ました。
隣のアメリカ人の婦人と話をすると、一人旅だそうで、インド各地を歩いてい
ると話してくれました。かなりの年配の方でしたが、日本人の同じ年配の方で
したら先ずは無理と感じました。
我々が飛行場に到着してチックインして、待合室のベンチに座っていたら同
じ方が隣にまた座り、話の続きが出来ました。ムンバイまで今日は行くと話し
ていましたが、我々家族は、ムンバイ経由でデリまで飛ぶ事にしていましたの
で、出発時間まで楽しい待ち時間でした。

ムンバイまで40分の飛行はあっと言う間で、そこからデリーまでは、約4時間
の飛行でした。デリーに着いたのは夕方遅くなり、機内で夕食を食べてデリー
に到着しました。タクシーで次男のアパートに戻り、荷物をかたずけ、熱いコー
ヒーを入れてアパート外の雑踏の音を聞きながら、のんびりと今日一日の日記
を書いていました。

デリーに帰宅したら、騒音と喧騒の街中の排気ガスに酔う感じで、爽やかな
デカン高原の空と空気を思い出しながら眠りにつきました。

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