2012年9月6日木曜日

私の還暦過去帳(294)

『もと百姓が見たインド』

急激に人口増のデリーの市内では、かなりレント代が高騰している様
で次男も前は、デフェンス・コロニーの高級住宅街に住んでいました
が、家賃が半値近い下町に引っ越して来たようでした。
家は2ベットに洗面所が二つ有り、台所とリビングルームが付いて、
入り口はかなり広いバルコニーが有りました。温水器も2台付いてい
ました。
そこは洗濯干し場に使われていましたが、どこの家でも洗濯物が見事
に干して有りました。ドライヤーなどは使う事が無いと言っていまし
た。インドでは洗濯も使用人か、通いのメイドにさせますので洗濯機
など必要ないと次男が話していましたが、それでまた沢山の仕事場が
増えると言う事のようでした。

次男もアイロン掛けは時々は専門の街頭のアイロン屋に頼むそうですが
シャツなど、かなりの枚数をアイロン掛けて業者が持って来ましたので、
聞くと、15ルピーだそうでした。50円もしない値段です。
ジャガイモ1kgが20ルピーだそうですから、インドの貨幣価値が分
かります、まだまだインドでは人を使った方が安いという事かも知れま
せん。
大晦日の夜は合気道関係者とでデフェンス・コロニーのクラブで新年会
に行き、そこで10時過ぎまで食事をしながら音楽を聞いて、わいわい
と話していました。日本からも年末に合気道の関係者が来ていましたの
で、お話をする事が出来まして楽しい一時でした。
早目に帰宅して、道路の前を通る賑やかな楽隊やパレードを見ていまし
た。
零時近くなると花火で上がり、警笛がビー!と鳴らされ、子供達がゾロ
ゾロと歩きながら『ハッピーニューイヤー!』と大声で叫びながら歩い
ていました。初めてインドの大晦日と新年を見ましたが、どこの国でも
同じと感じました。我々はグラスにスコッチ・ウイスキーの20年物を
注いで乾杯致しましたが、異国での新年を改めて肌に感じました。

それにしても街頭のご近所さん達、牛や野良犬達は昼間はどこにでも姿
が見られましたが、今夜は花火や車の警笛などの影響か、通リを見てい
ても、どこにもその姿は有りませんでした。それにしてもデリーの下町
の活気の凄さは、人口密集もさることながら、これがインドの現実と体
感で学びました。

元旦の1時頃に、まだ通りのざわつきを耳にしながらベッドに入りまし
たが、直ぐにウイスキーの酔いも有り、夢路に就きました。

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