2012年9月25日火曜日

私の還暦過去帳(303)



 
『もと百姓が見たインド』

大学の先生のおかげで、石窟見学が後半で楽しくなりました。
専門的な調査分野での、視点で見ておられるその歴史的な流れから、前を流
れる河の状況まで、過去と現在の状態を教えて頂きました。
今でこそ世界遺産に登録され、国立公園としての管理もされていますので、
昔の密林のジャングルと言う感じはどこにも有りませんでしたが、私が聞い

た洞窟の発掘作業で出た石材のクズは、巨大な量で有ったと想像いたします
が、それがどこにも見当たらないのです、先生のお説では、河の岸に捨てら
れて、洪水の時期に流されたと言うお話でした。
見ると川底は硬い岩盤です、狭い川の峡谷から一気に流れ出す激流は全て
の工事石材のクズをまで流し去ったと考えられます。

下流の穏やかな川岸には沢山の大きな石がゴロゴロとしていますので、河の
流れが緩くなった時点で、石材クズが残されたと感じました。

お昼近くなっても沢山の小学生や中学生クラスの見学者が並んで来ていまし
た。制服有り、私服のTシャツの姿有りで賑やかでしたが、中には職場の慰安
旅行と言った感じの中年の現地人と見られる労働者の感じがするインド人達
に会いました。

場内はトイレが有りませんので、必ず入り口にあるトイレで用事を済ませて
くる様にと注意書きが有りましたが、中には先ほどの慰安旅行の感じがする
労働者の一人が物陰の岩場で、ジャー!とやりだしたのには驚きました。
どうりで少し匂うところがあると思っていました。

けしからん・・・!と、この様な世界遺産の貴重な石仏が安置して有る所と
感じましたが、崖下で茂みの花の肥料と思えば余り気になりませんでした。
水道は所々有りましたが、トイレは本当に入り口だけでした。

河の対岸、丘の頂上展望台まで行きたかったのですが、往復1時間はたっぷ
りと聞いて残念でしたがこの歳ではあきらめました。午後も遅くなり、お腹
も空いて来ましたので、見学も満足して、トイレも行かなくてはなりません
ので戻る事に致しました。大学の先生にお礼を言ってお別れいたしましたが、
頭が下がりました。

帰り道は足取りも軽く、もう一度見たい場所を軽く見て周り、満足の付け足
しをして出口に来ると、それー!とトイレに走りました。
そこは有料でチップ程度の小金を渡します。水も出ますし、ペーパータオル
らしき物も1枚頂きましたが、やれやれ・・!でした。

ランチは直ぐ側の公園内のゲストハウスのレストランで食べることに致しま
した。中は沢山の外国人観光客も座っていました。南インド風の定食を注文
して隣を見ると、先ほどの団体旅行の労働者風グループが2つのテーブルを
合わせて座り、早速にビールの注文でした。幹事らしき人が注文していまし
たが、ビールを各自がラッパ飲みして賑やかでした。

そこでゆっくりとランチを食べて休憩して、バス停まで行き、シャトルバス
で直ぐのパーキング場に行きましたが、運転手が待っていて、乗り込むとそ
れこそ、アッと言う間にスピードを上げて街道に出て疾走始めました。

私が僅かな時間にお土産として買ったのは、10cmぐらいの菩提樹の木で
彫られた仏像でした。最初の言い値が1500ルピーで、最後に車に乗り込
む時は300ルピーまで値が下がっていました。

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