2012年9月13日木曜日

私の還暦過去帳(297)

今日の私のお勧め映画は・・、

「Tibet : Cry of the Snow Lion 、
チベット:クライ・オブ・ザ・スノーライオン」
 と言う長編ドキュメンタリー映画です。

製作は2003年で、2004年のバンコック国際映画祭で大きな反響を得た。
私がこの映画を見たのは、娘の家を訪問して食後に娘夫妻とワイフと4人で
このビデオ映画を見たのです、そしてドキュメンタリー作品としての中に心
感じる、長編ドキュメンタリー映画の中に出て来るチベットの景色の雄大さ、
色鮮やかさに輝く自然が、まぶたに焼きつく様に迫ってきました。

映画の中で、ダライ・ラマ法王が自身の誓いの中にある、

第1、慈悲、許し、やさしさなど、人間としての価値を高めることに努める
   という事。

第2、宗教間の調和を促進し、世界の主要宗教の相互理解を深めることに努
   めるという事。

第3、チベット問題の平和的解決への誓いです。

法王が精神的なチベット民族の象徴として、チベット仏教の頂点としての生
きかたとか、またチベット問題が抱える政治的、文化的歴史を追った長編ド
キュメンタリー映画と成っているが、過去10年の歳月を費やして撮影され
たこのフイルムを見ると、我々が知り得た情報がいかに少なくて、貧しい知
識でチベットと言う政治、宗教、経済、動向、中国が関係する問題を見てい
たか、痛切に心感じる映画でした。

映画監督のトム・ペオセイは、チベット問題の中心的な政治問題を正面から
見据えて、記録して、その関連性を解き明かしてくれる。彼がチベット問題
で躊躇なくチベット民族を擁護して味方するという原点からの視点は、対立
する中国政府にたいして、強烈なパンチとなっていると感じます。

中国支持派の関係者、報道陣、そしてチベットに移住した中国漢民族の敵対
的行動に対しても、フイルムが映し出す真実の画像の前には、まさに空論と
しか聞こえない様子を呈する。もしも貴方がこの映画を見て、感じて、貴方
の口から出る言葉を、私は一人の客観的な立場から聞きたい、これが私がこ
の映画を見て感じた事です。

バックサウンドとして流れる音楽も、一枚のレコードアルバムとして聞いて
も、チベットとヒマラヤの雄大な自然を心感じさせるテーマ音楽と思います。
そしてチベットの大自然を背景に流れるテーマソングがチベット民族の心の
叙事詩を語っていると感じます。

チベット問題に関して、政治を抜きにしては語ることが出来ないが、この映
画を見ていると要所に映画監督ペオセイは、欧米社会に対して、特に米国に
対して、チベット問題を中国政府の共産主義政権との駆け引きの道具に使う
のをやめるよう強く要求しているのは、強く私の心にも伝わってくる。

貴方も一度この映画を見て、それから自分の心がどのように動か・・、また
ペオセイは、欧米社会に対して、特に米国に対してのメッセージとして投げ
かけていると思います。

法王が唱える『チベット問題の非暴力的解決』は無駄だ・・、と言う政治評
論家の意見を見ると、中国が軍事力、経済力、国際的に組織化されたシステ
ム的外交理論からすると、中国の指導者が言った『政治は銃口から生まれ
る・・』と言う理論が正解かもしれない不安が湧いて来る。

チベット解放運動も関連して、考えさせられる映画でした。
貴方も是非ともこの映画を鑑賞して、この問題に正面から相対して考えて
下さい。

お勧め度、社会派長編ドキュメンタリー映画:100%
製作:2003年、
映画監督:トム・ペオセイ
上映時間:1時間40分

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