2012年8月19日日曜日

私の還暦過去帳(286)

今は地球の温暖化現象で異常気象が多発する様になりました。

これも地球に住む人間達がなした業です、それも化石エネルギーの過多な
使用が20世紀の気象まで変化させたのです。
それに飽くなき人口増大の余波で世界の多くの森林資源が破壊されました
が、すでに40年も前からその危険性が話されていたのでした。

私が南米の奥地に住んで農業をしていた時代はまだ、ジャングルを切り開き
農地を造成していました。乾燥期には天を焦がす様な山焼きの凄まじさを見
る事が出来ましたが、その様は50km離れた場所でも見ることが出来まし
た。
地と天が黒煙で繋がっていたのです、山焼きをする前に切り倒されたジャン
グルの中に入ると、開かれた森林の隙間から日が差し込み、地面に新しい
命が芽吹き、凄まじい勢いで再生する自然の力を見せ付けられたのでした。

巨大なブルドーザーがジャングルを押しつぶしたり、森林をなぎ倒さ無けれ
ば地面は何百年も積もった落ち葉の堆積に腐葉土化した腐葉土が堆積して、
自然の中で小動物が生きていられる環境でした。
同じ開墾の仕事でも森林を一本一本斧とチエンソーで切り、根は掘り起こし

て、しっとりとした地面をトラックターが土越しをして農地に変えていく事
をしていた人もいました。『ブルドーザーが土を固め、殺してしまう・・』
と話していました。彼は土も生きていると言って大事に扱い、農地に変えて
いく過程で太古の昔から生きて来た微生物が作物を育て、守り、成長させる
という話をしていましたが、ジャングルを切り開いて差し込んだ太陽の光で、

腐葉土の中から生の息吹きがして、沢山の新芽が天井の空にめがけて伸び
出す様は、この地球の生命力を感じさせ、自然が描き出す緑のキャンバス
と感じます。
人が二人で抱えきれない様な大木でも、地面に倒しておけば、2年もせずに
ボソボソに腐って行きます。

百年生きた大木でも一度その生命を失えば、また朽ち果てて自然に戻ると言
うサイクルを繰り返すのです。私が37年も前に、アマゾン河の上流から河
口の町、べレムに夜間飛行で飛んでいた時に、延々と燃え盛るジャングルを
見る事が出来ました。赤くチカチカと瞬く夜の火は、何か幻想的な感じも受
けましたが、それはまたジャングルの自然の弔いの送り火でも在ったのです。

もはや人間が、人間を追い詰めて、生きる世界をちじめて、食と奪い、生存
の呼吸も制限される様に成りました。50年も前からのスモッグの蓄積は、
今ではこれからの永き生命を営む子供達にも、容赦なく襲い掛かり、これか
らの生活基盤の地球を住みにくくしています。

神は『地球温暖化と言う問題定義』で地球に住む人間達に修練と言う戒めを
与えていると思います。

誰かが話していたが・・、

 人間の強欲さは、人間自身の命までちじめて
 人間の愚かさを晒し、神の摂理まで欲で潰している。
 人間は地球と言う一つしかない船の乗組員とも思っていない。
 人間の愚かさは、集団で海の中になだれ込むネズミの自滅と正に、同じだと・・!

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