2012年7月24日火曜日

私の還暦過去帳、(274)

私のお勧め映画、『3:10toYuma』

今日の私のお勧め映画は『3:10toYuma』と言うウエスタンです。
アメリカ西部の本格的題材を取り上げた、渋い西部劇を久々に見た感
じです。
粗筋は・・、駅馬車強盗のボスを捕まえて、3時10分の列車に乗せる
まで強盗団の追っ手の仲間から逃れて、護送していく話ですが、一人
一人と倒されて行く中で追跡劇が緊張を盛り上げて行きます。

私が好きな西部劇ですが、これまでのマカロニ・ウエスタンなどとは
一線を引いた、映画の中に台詞が多いが、時代考証された画面が違和
感なく、見る者をぐいぐいと引きずり込んで行く。

エルモア・レナードが原作のこの映画は、西部劇の「決断の3時10分」
をリメイクした、新しいタッチの西部劇で、名前も『3:10toYuma』と代
わり新鮮な撮影手法で、映画の最後で、ホテルから駅までの街中走りな
がら、銃撃戦のテンポの速い画面での流れが、銃声の交差する中で、そ
れが緊張と、ハットするショックが、心拍を打つ音と重なりじっと手に
汗を握り絞て見詰める画面となります。

ちゃちな西部劇の銃声と違い、実際に大口径のウェンチエスター・ライ
フルの44口径が発する、私の耳の底に残る銃声と合致して一瞬、46年
前に自分が所持していた同じウェンチエスターの発した銃声がズキーンと
耳によみがえりました。

全米映画興行収入で西部劇「3:10toYuma」が初登場で首位に躍り出た。
9月7日に封切りされて、9日までのほんの僅かな日で初登場1位を得た
が、この事は多くの観客をひきつけて、他の多くの封切り映画を寄せ付け
なかったと感じます。

9月7日から9日までの興行収入は1410万ト゛ル(約16億円)で初登場1位
の堂々たる成績を残した事は、アメリカ人の鑑賞眼でも見ごたえのある
西部劇と感じます。

主演は農夫にクリスチャン・ベイル。そして強盗団のボスにはラッセル・
クロウ。悪党役のラッセル・クロウの演技も渋く、西部劇での表面的な活
劇物としての映画にはしていない、最後の最後で意外な展開をするこの映
画は、是非とも貴方の目で確かめて下さい。

新しい西部劇イメージを作り、西部劇のヒーローのあり方も、少し見方が
変わると思います。

歴史的なアメリカ横断鉄道工事の現場を撮影に取り入れた手法は今回のこ
の映画では、アメリカ西部劇の中でも、中国人達が線路工夫として重労働
の工事現場で働く様を、歴史の現場で見ている様でした。

渋い西部劇映画満足度:100%

上映時間:2時間
アメリカ初公開07年9月7日。
監督:ジェームズ・マンゴールド
原作:エルモア・レナード
主演:クリスチャン・ベイル。
強盗団のボスにはラッセル・クロウ

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