2012年7月10日火曜日

私の還暦過去帳(267)

私のお勧め映画、『The Bourne Ultimatum』

私が映画好きになったのは、50年も前の学生時代に、映画監督の家に
住み込み書生で、通算4年近く住んでいたからです。その時に書庫に在
った脚本を暇に任せて読み漁ったり、試写会の招待状などを沢山貰い見
に行きました。

夏休みなど、よく撮影所にアルバイトで付いて行き雑用として、監督の
後ろで、イスやメガホン、脚本などを持たされて映画撮影を見ました。
その様な経歴から、今でも映画にはかなりの思い込みが有ります。

今回の映画は長くシリーズで見た、007のボンド映画を超えたと感じ
る新鮮さのある映画でした。貴方も一度ご覧下さいまして貴方の印象を
確かめて下さい。

邦題名:最後の暗殺者 「The Bourne Ultimatum」
           ボーン・アルティメータム
           最後通告=アルティメイタム

原作:ロバート・ラドラム 「最後の暗殺者」 角川文庫

ボーン・アイデンティティー、ボーン・スプレマシーに続く第3弾の
映画ですが、 この映画の撮影手法がドキュメンタリー・タッチの早い
速度の画面回転で 息をつかせないアクション映画の新手法を作り出し
たと感じます。

007のボンド映画が、アナログ的な活劇漫画の手法と感じる今回の
この 、『The Bourne Ultimatum』の映画は、アメリカの西海岸では、
8月 3日から封切り公開となりまして、早速に期待を込めて鑑賞に行き
ました。

先ず出っ鼻からの息詰まる迫力のアクションが画面に叩きつける様に
釘付けされる事は間違いありません。私もかなりの永い間、アクション
映画を好んで見ましたが、真迫する画面が叩き出す緊張感と、一刻も目
が離せない様な アクションの動きと、映画の台詞の間に叩きつける様な
ビートのある音楽、ドラムを肌で感じる響き、007のボンド映画を見慣
れた目には新鮮な印象と感激が沸いてきました。

私の個人的な鑑賞眼では、最近では一番のアクション映画と感じました。
ハイテク技術を取り入れて,画面の動きがデジタル・コンピユーターの
世界が追いかけ、第三の目が空間で追いかける追跡劇を画面で再生して
見せて居るようでした。

題して・・『I Tハイテク・アクション映画』と言いたいと思います。

傑作「ボーン・アイデンティティ」「ボーン・スプレマシー」に続く、
ボーン・シリーズ 第3弾となる今回の映画は前回を上回るアクション映画
として記録に残ると思います。アクション・シーンの連続ですが、これが
最後まで緊張感を持続させる画面の連続に貢献しているのは、ドキュメン
タリー・タッチのカメラ・ワークが非常に鮮明に編集され、その画面の切
れが無く、瞬時たりとも目を離せない アクションを連続させる編集の力量
も脱帽でした。

アクションの中で、ふと静寂の緊張の時間に流れる音楽が、心にくい響き
で耳に残っています。高く低くドラムの出す響きが、真剣に目を凝らす観
客を、まさに緊張のド真中に投げ込む感じを受けました。
この張り詰めたテンションの上がりぱなしの映画は、私の過去に見た、多く
のアクション映画でも記憶には有りません。

この緊張感を書いた脚本にも敬意を払い、モスクワ・ロンドン・マドリード
モロッコ、 二ユーヨークと転々と変化する各都市の画面の流れが、CIAと
いう巨大な組織の幅広い情報網を感じさせる映画でも有ります。

第3弾で一応ジェイソン・ボーンが何者なのか解決されますが、詳しくは
映画をご覧下さい。貴方もきっと満足して、最後まで息もつかずにご覧に
なると思います。

続編を期待したい映画です。

アクション映画満足度:120%

上映時間:1時間半
米国初公開07年8月3日。

監督:ポール・グリーングラス
脚本:ロバート・ラドラム
   トニー・ギルロイ 、トム・ストッパード、スコット・バーンズ、
ポール・アタナシオ
製作総指揮:ダグ・リーマン、ジェフリー・M・ワイナー 、
      Jeff Kirschenbaum、Donna Langley
製作:パトリック・クロウリー、フランク・マーシャル、
   ポール・サンドバーグ
音楽:ジョン・パウエル
撮影:オリヴァー・ウッド
出演:マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、
   ジョアン・アレン、デヴィッド・ストラザーン、
   パディ・コンシダイン、エドガー・ラミレス

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