2012年6月30日土曜日

私の還暦過去帳(262)

かなり昔になります、南米は日本と正反対で日本が冬の時は夏の
時期となります。1960年代の初めに船便でアルゼンチンの
ブエノス・アイレスまで行くと、途中の停泊日数でかなり差が有
りますが、平均45日は掛かっていました。

それからブエノスからボリビアのラパスまで、汽車で行く人がい
ましたので、到着までどのくらいの日数が掛かるか、心配したほ
どでした。それくらい悠長な気長な旅でした。

当時のアルゼンチンでは鉄道は斜陽の交通機関となる時代でした
が、それもストライキによる輸送路の確保が時々混乱と寸断され
た状態で長く続いたからと思います。
トラック輸送の全盛となる前でした。しかし、同じ国道でも46年
前と4年前に訪ねて同じ国道を走った状況は、同じ対面2車線の
国道でした。

手入れと管理は以前より格段に良くは成った居ましたが、2車線の
国道の危険性は同じでした。それと旧式で古いトラックと最新式
のトラックが混合して走っている事です。

隣国のパラグワイやブラジルに行く国際バスも大型になり、寝台が
付いた1等座席が出来ていました。冷暖房も効いて快適に乗車出来
る様になり、10時間や15時間の長距離運行のバスがいたる所に
路線を広げて、昔の鉄道の面影は有りませんが、網の目の様に広が
った路線を見て、今昔の差を前回の旅で知りました。

私は大型トラックでボリビア国境から首都のブエノスまで降りて来
る時間は現在では格段に短縮されている聞きました。
46年前は未舗装の道もかなり有り、簡易舗装も多かったので、当
時の最高スピードが60kmも走れば嬉しくなる様な状態でした。

夜間走行でエンジン音だけの世界で、満点の星空の下に延々と走る
パンパの大草原の広さと雄大さが月明かりの下で、アスファルトが
光輝いて地平線のかなたに消えているさまは、流れる夜霧の微かな
帯に、幻想的な空間色彩間隔と、心が捉える心理的な思いが合致し
てハンドルを握る手が震える様な、三次元的な夢の世界と、心が抱
く夢の世界とが一瞬の間合致して、恍惚の震えに遭ったことを覚え
ています。
人が悟りの世界を得る様に、人生の中で一瞬でも暗夜の闇が支配す
る世界の中に、光り輝く夜空に人間以外の発する何かを感じたのは
幸せな気持ちが致します、そして古い昔の太古から夜空を見上げて
多くの占いをしていた人がいた事を、その時に信じた思いでした。

地球の空間と宇宙の空間で、その狭間の夜と昼の世界で、思い感じ
て、霊感を感じて、心震えて、自分が信じる神に祈った人が多い事
は歴史が証明しています、私も『無』と言う暗黒の世界に2本のヘ
ッドライトで照らして、その光の環の中で暗黒の闇が発する霊気を
見たと思います。

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