2012年6月18日月曜日

私の還暦過去帳(257)


今日は最近当地で話題になっているお話ですが・・、

私が住んでいます住宅から10分ほど山手に車を走らせた所に、
クリスタル・ランチと言う高級住宅地が有ります。
そこにはゲートが有って、中に住んでいる人しか入る事は出来
ませんが、なんとそこで高級コールガールの売春組織の摘発が
有りました。

普通の民家の住宅を使用して居ますが、中はその用途に相応し
た作りとなっている部屋割りの設計がなされていたと新聞に出
ていました。その売春組織の発見は、ある男の死が発端でした。
その男性が交通事故で急死して、警察が身元調査で調べたら、
多額の現金や、売春に関連する用品が見つかり、警察が内定し
て居たようです。

高級住宅での売春などと言う商売も、インターネットでの広告
が出ていたようです。18~22歳ぐらいの若くて綺麗な女性
がなんと・・、一時間300ドルと言う金額で商売されていた
様で、そのお客も弁護士や医者、高所得者などの裕福層の男性
達が得意先だったようです。警察が交通事故死した男性の記録
から、お客とその商売をする女性の送り迎えをしていた様で警

察が内定調査をしている時に、売春として使われていた家のゴ
ミ缶は台所ゴミは無くて、缶にはゴム製品やちり紙などが大量
に有ったから、逃れられない証拠として逮捕となったようです。
それにしても驚いた事です。しかし隣町ではアジア系の人間が
経営する人身売買がらみのマッサージ・パーラーで、かなり高

齢の女性達がマッサージを隠れみのとして、これも売春して居
たようです。 これが2度も最近に摘発されて話題となって居
ます、アジアから特に東南アジアからの女性が関係して居た様
で、オーナーがアジア系でしたので、日本人が居るかと新聞を
見ましたが、日系の名前は有りませんでした。

東海岸のワシントンでも高級コールガールのスキャンダルが議
員達や、高級官僚、医者なども含めてかなりの騒動となってい
ます。いやはやアメリカと言うけれども、その道だけは廃る事
無く、どこかで誰かが厄介になり、儲けていると思いますが、
全てが上流社会の恥部と感じます。
この件で私が思い出す話が有ります・・・、

私が1976年にブラジルのサンパウロからバスでアルゼンチ
ンの首都ブエノスまでバスで旅行した時でした。サンパウロか
らレジストロの日本人が開いたお茶の里の友人を訪問して、そ
れからリオグランデ・ド・スールの同期生を訪ねての旅でした。

バスでの長旅で疲れて居ましたが、どこかのかなり大きな町に
来た時に雨が降り出して、事故でも起きたか渋滞が酷く、国道
の混雑にバスも動く事が出来ませんでした、私はぼんやりと外
の雨景色を見ていました。まだ郊外で家もまばらに有るぐらい
で、並木の下で雨宿りをしている人影を見ました。

バスの中で隣に座っていた青年が教えてくれたのですが、人影
の女性は娼婦だと言っていました。国道の長距離トラックや車
で旅する人を相手にしている女性達と言っていました。
余り若くも無い女性でした。渋滞でまったく動かないバスは、
しばらく同じ位置で停車していましたが、私がフト気が付くと

残っている女性は一人になっていました。雨脚も速くなり、か
なり本降りとなって来て、バスの車掌はずぶぬれの女性を手招
きしてバスの中に入れました。並木から小走りで入ってきた女
性はポタポタを雫を髪から落として居ましたが、誰かがタオル
を投げてよこして、それで拭いていました。彼女の香水の匂い
がして、何か華やいだ雰囲気となり誰かが『この雨だ・・、町
の中まで乗って行きなさい』と誘っていました。

誰れかが開けたワインが、紙コップで彼女に渡され、見ている
と両手でコップを持ち、温まる様にゆっくりと飲んでいました。
バスもノロノロと動いて外が雨なのにバスの中は急に賑やかに
なり、ポルトガル語とスペイン語が飛び交い、和やかな雰囲気
でゆっくりと走っていました。

街中にバスが入り、国道から外れて急にスピードを上げてバス
ターミナルまで走り停車しました。彼女は運転手と車掌に軽く
キスをして感謝を示していました。乗客に手を上げて挨拶して
ターミナルの人込みに消えて行きましたが、彼女の雨空を吹き
飛ばす様な笑顔と親しみが湧く態度は、彼女が降りて行った後
もしばらくは目に残っていました。そして私の心には,
『彼女はなぜ、あんな仕事を選んだのか・・』と言う疑問も湧
いていました。

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