2012年6月1日金曜日

私の還暦過去帳(250)

このあいだ、二週間ばかり休暇でメキシコのバハ・カリフォルニ
ア半島突端のカボでのんびりしていた。
カボ・サンルーカスは10年前は人口2万人の裏寂れた町でした。
今回訪ねた時は、かなり町が変貌して人口が10年間で15万人
に増えていました。建設ブームで昔は見られなかった不動産屋が

町のあちこちでオフイスが開いて、店頭には販売物件の写真と価格
がドル表示されていました。80%はアメリカ人の訪問者で、後の
10%がカナダとヨーロッパから来た観光客と話していました。
人口増加は町の人口の60%を占める若い働き盛りのメキシコ人が
カボの町に仕事を求めて転住して来たからです。

急激な人口増加も廻りは岩山の半砂漠地帯です、飲料水の確保
は全部ホテルなどは海水を真水にして、一切の需要を賄っていまし
た。それと、メキシコ人の主食には無くてはならないトウモロコシ
が、大きな影響を与えていました。それは殆どの需要を賄う量はア
メリカから来ていたからです。メキシコのカボも物価指数からした

らアメリカの4分の1程度ですが、町でもアメリカ製品が氾濫して、
品物によってはアメリカと何ら変わることは有りません、しかしア
メリカから来る輸送費と所得格差から考えると、左官屋で月/450
ドル程度です、かなり現地のメキシコ人に、今は僅かな値上がりで
すが、これから予測される穀物価格上昇が輸送路と地域的な特殊性
から見たら、かなりの影響力を地方都市に与える環境は、深刻さが
直に貧困社会に響いている。

建設ブームに沸いているカボでは労働者達が選択して買物する環境
ではない、限られた狭い社会での範囲が彼等の生活圏で、限定され
た場所での生活は、より大きなアメリカで起きつつある価格上昇に
連鎖ドミノと、それによって連鎖反応が起きつつ有ると感じる。

限定されたエタノール生産が、もはやブームに乗ってトウモロコシ
生産の作付け面積拡大が、大豆や小麦の生産減少と連なり、これら
の作付け面積の減少は穀物取引状態からすると、益々の価格上昇と
連鎖して、これからのエタノールのバイオ燃料がもたらす影響力が
メキシコの田舎町での全ての価格上昇まで連鎖している事は、見逃

す事は危険な状態となって来た。たかがトウモロコシと言うけれど、
これで家畜の飼料や甘味料のコーンシロップにも、各種の飲料水の
価格上昇にも連なる事は、開発途上国や都会の貧困層に一番に影響
が出ると思う事が有ります。今日のアメリカ新聞では、カリフォル
ニアでは前年度比17%ものガソリン消費が減って来たと報じてい

るが、これからのガソリン価格がガロン(約4リッタ)4ドルを目
前にした価格では、アメリカも日本とさほど変わらないガソリン価
格となったと痛感する次第です。

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