2012年5月29日火曜日

私の還暦過去帳(249)

1976年に私がアマゾン上流から河口のべレムの町まで夜間飛行
でアマゾン河上空を飛んだ事が有ります、夜間のアマゾンのジャン
グルが延々と燃え盛っていたのを覚えています、山焼きをしてジャ
ングルを焼き払っていたからです。チラチラと1万mの上空から鬼
火の様に燃え盛る炎を感じました。

今日の世界を見ると、かなりの速さで地球温暖化が進んでいます、
現実としての目で見える状態での氷河の消滅、減少、ある地域では
降雨量の増大、また別の地域では乾燥と旱魃に襲われて、悲劇的な
凶作となって土地を捨て、住む家も捨て、生活基盤の全てを失って、
流浪の旅に出るアフリカの住民達、砂漠の拡大と、森林資源の乱伐

での熱帯雨林の破壊と拡大全てがこの地球に住んでいる人間が自分
で手を下して行い、行政も、その中核たる政府の官僚も未来と現在
の子供達の将来には目を向けようとはしない、『産業開発と進歩は
人類の自殺行為となる』と警告した学者の言葉が有る。

限られた地球の秩序と協和を持ち、資源の乱開発を止め、無駄なエ
ネルギー消費を止め、環境にマッチした人間の生き方、それはスロ
ーライフの必要性を世界が必要とする事と思います。
たかが百年の間に、人類は多くの愚考を行い、また拡大と拡散を持
って地球の汚染と破壊をして来た。

それは止む事無く、今も無限と言う経済活動の広まりに賛同する経
済を牛耳る多くのエコノミスト達が我を忘れて、環境なども眼中に
無く利潤を第一とした個人の利己主義と、集団的な民族主義と、国
家感での企業集団との結合により、環境破壊と人類生存の環境を破
壊している、人間は食で命を養い、その食は自然の中で育まれ、

成長して、収穫して食料としての恵みをもたらす、もはやその穀物
もバイオエネルギーとしての利用価値として考えられ貧困と食料不
足で喘ぐ国は無視され、エネルギーが得られない国では道路のアス
ファルトまで燃やして炊飯の燃料としている、山野の植物はことご
とく切り倒され、燃料となる環境破壊は文明社会の恥部を曝け出し
ている。持てる者と、待たざる者との格差が環境のバランスを崩し
て、世界を破壊行為に導いて飽き足らない・・・、

一握りの裕福層と大多数を占める中間層とが都会での文明社会の崩
落する環境破壊を助長して、もはやインドや中国などが文明の利器
としての車社会を成長させ、成熟させ維持するのであれば、もはや
エネルギー不足と、石油資源の枯渇と、大気汚染の急激な増大とが

中国とインドで世界人口の半分を占める割合からすると、またアメ
リカの様に一国のエネルギー消費が世界の消費の半分を占めるので
あればもはや今世紀の終わりには世界の平均温度の上昇で、環境の
破壊とそれに加味した人類の知的貧困が世界の終焉に自ら歩いてい
ると感じる事が有る。

46年前にアルゼンチンのボリビア国境の奥地で会ったインジオが
話していた言葉が忘れられない。
1890年代に生まれた人間が見た世界からすると・・・、

『人間は神に感謝を忘れ、己の自我の欲を張れば、この土地も空も
 水も人間の命も、この青空も全て無くしてしまう。』

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