2012年4月6日金曜日

私の還暦過去帳(217)

訪日していつも感じることは、食べ物が繊細な事です。
これは日本人の口が食材、器、飾り付け、季節感など多くの要因
を細やかな心で、合わせ盛る事を要求していると感じます。

ホテルの朝食にしても、バイキング方式ですが、並んで居る漬物
にしても、佃煮にしてもかなり凝った物が並んで居ますし、まず、
ご飯が美味しい事は良く分かります。 おかゆにしても、程よく煮
てあり、硬からず、柔らからず白ご飯を食べて、おかゆをもう一杯
たべました。

いつもは自宅での朝食は、豆乳とバナナとトーストで、フルーツが
付くのが決まりですが、そんな物はとても食べてはいられません、
ナメコの佃煮と昆布と椎茸の佃煮風の煮物は絶品で、ついつい、
ご飯のお代わりでした。

食べ終わって緑茶を飲んで感じたのは『美味しかった!』の一言で
した。満腹感は心豊かになります。元気一杯で羽田から6月に開港
したばかりの北九州の飛行場まで飛びまして九州に入りました。
早くて簡単で、ゲートを出てその前が市内行きの急行バスの停留場
でした。

母を訪ねて行きましたが、元気で90歳とは思えない感じで老人ホー
ム仲間の一番元気者と教えて下さり安心しました。
母も自分で『この調子では長生きするかもしれないよー!』と自分
で話すのですから、これまた安心の言葉で安堵していました。

また仲間の世話や、裁縫なども手助けして、服修理などの事もして
あげると説明を受けて、これも安心したしだいです。
母が元気な間は、アメリカからでも訪ねて行かなければと感じたし
だいですが、別れはしっかりと母を抱きしめて来ましたが、その胸
の温かさは心に染みました。小倉駅からは余り待つ事無く、

そこからは熊本まで鹿児島本線を降りて特急で行きましたが、電車
の乗り心地は快適で、冷房の効いた車内でうとうとしている間に熊
本に到着いたしました。
いとこが迎えに来てくれ、そのまま病院を訪ねて別れをしてきました。
帰りに僅かな時間で本屋に寄り、少し買いたい本を、お土産を出した
カバンの空きに6冊ほど入れておきました。

その夜はいとこの招待で料亭で、会席膳のご馳走になりました。
久しぶりに馬刺身のトロを食べましたが、これは珍味で、ネギと生姜
、ニンニクなどをおろした物で食べますが、アメリカでは絶対に口に
出来ない食べ物です。昔、桜鍋と言って馬肉を食べた思いでは有り
ますが、馬刺しのトロなどは初めてでした。私の友人も熊本を訪ねた
時に旅館で食べて、お土産に買って帰ったと言うくらいの珍味でした。

しかしながらアメリカでは9月7日に馬の食肉処理禁止法が下院で可決
され、上院で可決されると、日本などには一切輸出できない事になり、
その賛成多数で可決されたという裏には、動物愛護団体の支持を受け
た議員の活動が、畜産団体の反対を押し切ったと言う事です。
これは馬を食肉用に売買い、譲渡、出荷の全て禁止する法律で、

アメリカでこれが成立すると馬肉はペット・フードにしか加工出来な
くなります。ペットが食べても良くて、人間様は一切禁止と言うおか
しな法律となりますが、牛やニワトリ、豚は食用に良いが馬は禁止
という、少し頭をひねる法です。貴方はいかに考えますか?

馬はペットで愛玩動物とか・・・!

上質な馬刺しがこれで消えるのは、ちょいー!おかしいと思います。
うらめしや~!

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