2012年1月18日水曜日

私の還暦過去帳(142)

私がカリフォルニアに来て、そろそろ37年となります、早い
もので、アッと言う感じです。来たばかりの頃です、隣りの市
にローズモアという、引退者のかなり大きな町が有ります。

55歳以上しか入居出来ません、どちらか夫婦の一人が55歳
以上であれば許可になると聞いていました。
最初にそこの近くを通過した時に、やたら年寄りの運転手が多い
と感心していました。

それと37年前です、ぎょ~!とする、超大型のキャデラック
が、それも1950年台の重量が2トン半もあるような、鉄の
塊と言う感じで、バンパーも鋼鉄のクロームメッキのビカビカ
と言う感じで走っているのを見て驚きました。

そして、また、ぎょ~!としたのは、小柄なかなり歳のおばさん
が、赤いドレスに赤い飾り帽子をチョコン!とかぶり、横には
真っ白いプードルを乗せて走っていました。

おばさんはハンドルにしがみついている感じでしたが、プードル
は悠然と、私のトラックを見下げていました。冷房の効いた車内
は快適らしく、お犬様がうらやましい感じでした。

何せ~!引退者ホームと言っても金持ちしか入居出来ません、
中にはハーバードクラブとか、スタンフォードクラブとかが有る
様な所で、毎月の管理費だけでも、安い引退者アパートぐらいの

家賃です、ゴルフ場、テニスコート、水泳プールなど何でも揃い
中は豪華な分譲の家は軽く億となります、中には古いコンデミニ
アムの形式で、2ベッドぐらいの部屋も有ると言う話です。

私が一度、そこの入り口前の道路を走っていた時に、旧式な古き
良き時代の超大型車が、まさにゆっくりと走っていました。
追い越し禁止ですから、金魚のうんこで、仕方なく後ろを付いて

走っていたら信号が近くになると、ブレーキをチョン!チョン!
と踏んで減速です、こちらはイライラで、カチーン~!と来て
いました。私はまだその頃は中年の元気な時です。

心の中で『もたもたするんじゃね~!』と怒鳴っていました。
すると、それが通じたのか、信号まじかでビユー!とスピード
を上げると、あれよあれよで、排気音をグァ~!と吹かして

黄色の信号を突破して行きました。なんで信号前でスピードを
落し、黄色では突き切りかと腹が立ちましたが、やっと追いつい
て追い越しが出来る車線に来て、横に並んで見たら、ぎょ~!と

するような感じの老夫妻が仲良く、アイスクリームを食べながら
運転していました。アー!ここはアメリカだと、つくずく感じ
ました。日本ではあんな歳寄りは運転はしないから、ふと感じ
ていました。

私の知合いのレデイーは今でも、リンカーンの6500CCの
V8の大型エンジンの車で、84歳ですが、時速140kmでロス
アンゼルスまで現在も飛ばして行きます。運転が大好きと話して

います、五号線をフッとばす気分は堪えられないとか!、84歳
ですぞ!。当地からでは450マイル(720km)は有ります。
なにせ運転が出来ないと、買物にも困る社会ですから、しかし

ローズモアは近くの病院廻りや、買物コースのバスも走って
いますし、門から出て1km以内には沢山のシニヤのケアホーム
が関連してあり、入院設備が整った老人専門の病院も有ります。

中のコンデミニアム形式のアパートは、一日、ランチと夕食の2回
食事が出る施設が有ります。私の友人は『天国の待合室』と陰口
を叩きますが、日本にはない大規模引退者施設には感心します。

私も歳になり、今では慣れて何とも感じませんが、でもローズモア
の近所を走る時はいつも注意しています。いつ何時に時代物の
超大型車で、『ドシーン!』とやられかねないからですーー!
わたしの小型トラックなどは、ひとたまりもありませんからね~!

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム