2012年1月7日土曜日

私の還暦過去帳(133)

今日は私が見聞きしたガンマンの話です、南米の田舎町で会い、
そして聞き、見ました。どの方もかなりの年齢でした。

その話の最初はガン修理をしていた職人でした。彼は狩猟が趣味
で、案内してくれたので付いて行きましたが、当時のウズラの
狩猟シーズンでした。町外れの潅木と草原の混じる所で、ウズラ

を犬で探させると、上手くポイントして見つけ出していました。
彼が使う銃器は単発の22口径のライフルでした。
それでウズラを狙います、散弾銃ではありません、22口径の
弾はネズミの糞ぐらいの小さな物です、それで撃ちますから

余ほど腕が良くないと当りません、犬が飛びかかり、ウズラが
『びーー!』と大きな羽音を響かして滑空して逃げます、そこを
狙って撃ちますので、そのバッグンの感と経験がないと当りま

せん、滑空して一直線に真っ直ぐに飛びますので、彼はそこを
小口径のライフルで狙い、撃ち落としていました。
単発ですから、撃ち損じるとそれで終りです。しかし上手に
撃ち落としていました。私は良く当ると感心して見ていた覚え
が有ります。一度、狩猟の好きな人に話したら信用して貰えませ
んでした。そのくらい難しい射撃なのです。

第2話は、かなりの年齢のお爺さんでしたが、持っていた拳銃は
アメリカの南北戦争時代に使われた、旧式なピストルです。
弾倉のシリンダーに弾と黒色火薬を手詰めして撃ちます。
型もかなり大型で、それに弾を装填して、ワインのビン口にコルク

を載せてそれを撃つのですが、驚いた事に射撃が正確で、反動も
凄い旧式な銃身の長い拳銃ですが、6発撃って全弾が命中で、
瓶の口に載せていたコルクを見事に吹き飛ばしていました。
距離は7~8mはあったと思います。

彼は射撃の後に、『ここではこんなものが必要になる時が有る』と
話していました。それにしても年齢からしたら凄い腕でした。
チョット恐ろしい感じがしました。確かマカロニ・ウエスタン
で主人公が腰に提げて、使っていたガンと同じだったと思います。

第3話、その方は中年過ぎた感じがする体格でしたが、
かなり年期が入っている感じがします。オレンジを空中に
投げ上げてそれを拳銃で撃つ、曲撃ちでした。

自分でオレンジを投げ上げると、全弾命中でした。
他人が投げ上げると、タイミングがずれて外れる事も有りました
が、それにしても、凄腕の射撃でした。
実弾を使い、散弾などのごまかしでは有りません、38口径を
使っていた様でした。

空中で炸裂する様に、オレンジが飛び散る様は見事でした。
南米の田舎町にはそんなガンマンがいた頃です。そのガンマン
達が生まれた時代は1890年代から1910年頃だったと
推定します。1964年頃の昔の話です。

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