2011年12月22日木曜日

私の還暦過去帳(121)

私がこの歳まで歩いて来て、長い年月の過ぎた過去を振り返り、
思い出からのお話をして居ますが、あとどのくらい、パソコン
の前でキーボードを叩けるかは分りませんが、歳を取ると
一番に衰えるのが視力です、身体は鍛えていますので、今でも

毎日の歩行距離は、万歩計での計算では15kmは歩いています
が、昔は土曜日まで週6日でしたが、今では5日となり週末は
お休みとしています。朝は6時に起きて、夏はそれから有機野菜
の収穫をして、水掛をしてから仕事に出ます、帰宅するのが

だいたい5時頃で、また家庭菜園の手入れをして、水掛をして
夕食となります。7時頃に衛星TVの録画した日本語放送を見なが
らワイフと二人で一日の団欒として、楽しい一時を過ごしていま
すが、それからお茶を片手に書斎に入り、パソコンに向き合い
メールの点検と、返事を書いて、それから書き始めます。

私が46年前に農業をしていた、アルゼンチンのサルタ州はその
当時はまだ、首都ブエノス・アイレスから遠く離れ、かなりの
過疎地でした。仕事を終って寝椅子に転がって夜空の星を見る
事が好きでした。

時たま人工衛星がスーッと流れ星の様に過ぎ去るのは、感激の
思いでした。このまま夜空に吸い込まれる感じがして、宇宙の
偉大さを感じました。人間の命は、たかがその当時平均70歳も
有りませんでしたが、男と女が寄り添い、夫婦として生活営む

時間も実際は僅かと感じました。農場で仕事に来る若いカップル
は沢山居ましたが、当時農作業で仕事をする労働者は殆どが
インジオでした。彼等は一年間の現金収入をその収穫の時期で
稼いでいましたが、若いカップルの中には仕事に来て、仲違い
をして、部落に帰る女性もいました。

有る時、丁度祭日で農場も一日の休みとして、給料を払い仕事
を完全に一日休みとして、静かな日でした。
私は水揚げポンプや休日を利用して、トラックターのオイル交換
など忙しい日でした。夕暮れとなり我々農場に居残った数人の

人間がバーべキューをして、ワインを開け、休日を楽しんでいま
したが、誰か小屋に若い女が残って荷物を整理して、部落に帰
る支度をしていると話していました。私は気が付いていましたが
残りの焼けた肉とパンを持って小屋を訪ねると、ポッンと小屋

の横で座っていました。彼女は『今夜涼しくなったら歩いて部落
まで帰る』と話していました。驚いた事にその距離が25kmは
有ります、夜中の涼しい時間に夜どうし歩く様です、彼女は私
が持参した肉とパンに感謝して、食べ始めました。

私に『彼とは別れてブエノスの都会に姉を頼って仕事に出る』と
教えてくれました。私は家に戻り、今夜の水揚げポンプを始動
する為に、夜食とワインのボトルを持って岸辺のポンプ小屋に
出かけて行きました。ポンプ小屋でしばらくは燃料の補給や

ベルトの点検などをして、エンジンを始動させ、水揚げの点検
で水路の流れを見に河岸に裸で降りて、水路の掃除をしていまし
たが、ふとー!誰か近くに居る様でした。素裸ですー、ギョー!
として気が付くと、先ほど肉とパンを届けたインジオの女性です、

小屋の横の木陰に彼女達が荷物運びに使う、丸いカゴをを担ぎ
見ていました。中には僅かな荷物が入っていましたが、それを
下に降ろすと、座り込んで私のすることを見ていました。素裸
です、下がブラブラするままでの仕事で、私も困っていました。

私は仕事が終ると手で前を隠して、小屋でパンツをはいて来ま
した。彼女は小屋の横に座り込み、笑っていましたが、私も
毎日忙しくて彼女と話す機会も無く、どんな女性かも知りませ
んでした。私も誰も居ない静かな農場で、人に見られることも無く

少し大胆だったと思います。暗くなりかけた小屋でランプを点け
て単調なエンジンの音を聞きながら、ワインの蓋を開け、彼女に
も勧めました。彼女は喜んでコップを受けてくれ、飲んでくれ
ました。私も皆が一時帰宅か、町に遊びに出かけて誰も居ない

農場でボケーとしているのが、少し気に触っていました。
飲むごとに陽気になる彼女に嬉しくなり、馬鹿を言ってふざけ
て、私もすっかりお祭り気分で彼女と騒いでいました。
彼女にインジオの踊りが出来るか聞くと、驚いた事に、私の前で

上半身を脱ぎ捨て、乳房を出して腰に巻いたスカートだけで
踊り出しました。完全なインジオの昔の踊りのスタイルです、
福与かな乳房が揺れて、座り込んだ私に絡む様に官能的な腰付き
で踊ります、その時、気が付いたのですがスカートの下は何もはい

ては居ない感じでした。彼女は完全なインジオのスタイルで居たの
でした。彼女は口ずさむ唄で踊りながら、私は両手で調子を取って
いました。ランプの光に浮び上がり、乳房の谷間に汗が流れて彼女
の熱演が、私の為に演じていると感じる踊りでした。

彼女の求愛のダンスと心に感じ、ジッと見ていました。
目の前で福与かな大きな乳房が揺れ、細かくゆれる腰が、私の男
の本能を呼び起こし、目覚めていました。私の耳にはエンジンの音
も何も聞えなくなり、彼女の潤んだ眼差しと、先の尖った乳房と、

スカートの下で、はち切れる様なお尻の福与かなふくらみが目の前
に有りました。私は目の前に近ずいた乳房に手を出していました。
彼女は動きを止め、それを受けてくれました。それから私は自然と
彼女の腰を引き寄せて、抱きしめていました。

独身の若い男の激情を受けてくれ、それが終ると河岸で水を浴び
身支度すると、コーラーの瓶に詰めた灯油に芯を差した松明に点火
すると、薄明るい光の輝きで私を照らすと『これでサルタ州には
思い残す事はないーー!一度部落に帰りブエノスに出る』と

話すと、笑いながら小さなカプセルを見せて、『最後の錠剤が
残っていたーー!』と言ってそれを私に見せるとポンと空を河に
投げ捨て、激しく抱きしめると暗闇の河岸の小道を歩き始め
ました。そして二度と振り返る事も無く、戻って来る事も有りま
せんでした。

今でもゆらゆらと、ジャングルの小道をゆれて消えるような松明
の光を思い出します。

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