私の還暦過去帳(112)
インドを旅して、心感じる事は大陸と言う雄大さです、ここから
ヨーロッパまで歩いても行けると言う、地続きの大陸と言う大きさ
を感じる事が出来ました。雄大な時間的テンポを我々島国で
育った日本人的感覚からしたら、どこかはみ出した気分になります。
良く日本人がインドに『はまるーー!』と言う形容を使うの
ですが、それは端的に短い言葉で適切な表現と感じます。
現代と古代とその中間の中世の生き方がまるで、タイムスリップ
した感じを味わえると思います。現代社会に疲れ、傷つき、逃れ
る様に旅に出てきた若者が、道端のインドチャイの店で、1杯十円
なりのチャイを飲みながら、道端に腰を下ろして、時間に逆らう事
無く、ひもすがらガンジス河の流れを見ている若者が、現代社会
の俗世のアカを河に流して、心深く傷ついた競争社会の造反した
自分の良心に鬱積したアカをを落として、癒していると想像しても
何も可笑しい事は無いと確信します。薄汚れたジーンズとTシャツ
で、汚れた足にサンダルを履いて、日焼けした顔は生気に溢れて
不精ひげは長旅の行程と認める勲章に感じ、若者が現代社会
で忘れていた何かを掴む事が出来る旅かもしれません。宗教に無縁
の若者で、英国のビートルズの一員で、ロックスターが全てを投げ
打ってインドを旅して、心癒し、精気を養い、これからの将来と
希望と、その迷いの世界を解き放った様に、インドには妖怪のごと
く若者の魂を虜にする不思議な世界と、その迷える魂を吸引する癒
しの天国が存在すると感じます。
カネや太鼓を打ち鳴らして『ホーリークリスナーー!』
と天に向かって叫び、眉間に神の朱色を塗り、信じる神に酔いしれた
白人や東洋人が、麻薬に酔いしれた様に踊り狂う様は、俗人として
下界をさ迷う我々には到底理解と、共感は出来ない事なれど、しかし
我々も若かったら、引かれ、惑わされ、狂い、信じて現代社会の癒し
と贖罪の為に、同じ様に踊り狂ったかもしれませんーー!。
『惑える子羊達に祝福あれーー!』
なむあみだぶつ~!
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