2011年12月16日金曜日

私の還暦過去帳(117)

リオには2回行きました。私の心に残る港町です、昔も今も
賑わいは変はりません、青空の中、丘の頂上に建っている
キリストの像、そこの向かいにそびえるポン.デ.アスーカル
の岩山、そこの頂上から見下ろす港と海岸の美しさ、大西洋の

輝きと白く砕ける波頭。港の近くからフラミンゴ、少し行って
コカカバーナの海岸、それから続いてイパネマの海岸と、リオ
を代表する綺麗な海岸が連なり、サンバの音楽と踊りが夜の
クラブの賑わいを一層に高めている感じがします。

乗船していた船が出航する前の日は、コカカバーナの海岸近く
のレストランで波の音を聞きながら食事をして、ダンスをして、
夜遅く港近くのホテルに帰って来ました。
部屋に入るなリ、酔いも有ってそのまま『バターン~!』と
ベッドに倒れて寝てしまいました。

翌朝、窓から差し込む朝日に目が覚めて、シャワーを浴びて
下着を取り替えて、下のカフェーで朝のコヒーを飲んでいました。
朝の11時までにはホテルを出なくてはいけませんので、午後に
出航する船に戻る為に部屋に帰り、荷物をかたずけて窓から空を

見ていました。ホテルのLになった建物の斜め前下の部屋の窓
が開いて、時々風でカーテンが揺れている、のどかな朝の風景を
ぼんやり見ていました。
一階下の階の部屋です、L字型のホテルで、私の部屋から良く
見えていました。気が付くと窓際にベッドが有り、誰か寝ている
感じがしていました。片側の白い足先が見え、その時に急に風が

カーテンを押し開き、太腿の近くまで綺麗な足が丸見えになり
ました。駒落としの画面の様に風がカーテンを押し開きそのつど
緩やかに両足を開いた全裸の若い女性の姿が一瞬見え、隠れして
彼女の太腿の付け根の草むらに右腕が伸びていました。

私は一瞬、『ドキーン!』とする感じが身体に走りました。
見え隠れする裸体の綺麗な足が緩やかに開いたポーズから、緊張
と興奮に硬直して直線になり、足先が痙攣するかの様に私の窓
からも見えます、直感で彼女がマスターベーションをしている
と感じました。

駒落としの画面の様に途切れ途切れの光景です。
妖艶で、エロチックな、私の生涯で初めてで最後の光景でした。
緩やかに吹きぬける海風に、遠くで聞える汽船の警笛が鳴り、
短い時間が、白く消えた様に止まり、目の中の網膜に焼き付い
てしまいました。

私の頭の中は真っ白になり、少し思考が停止して、下の窓を
凝視していました。どれだけ時間が経過したか私には覚えが
まったく有りません。気が付くと私の下腹部が緊張して、痛い
ぐらいに張り、男が目覚めて騒いでいました。

私は服を脱ぎ捨ててシャワーに入り、冷たい水を頭からかぶり
ジッと立っていました。無我の境地でしばらく冷たい水を頭から
浴びて、心まで冷やしていました。どのくらいシャワーを浴び
たか覚えてはいませんが、気が付くと平常の心に戻っていました。

その日の午後、リオから出航する船の船上から眺めた港は
忘れない景色となり、今でも思い出します。

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