私の還暦過去帳(113)
インドを総括して旅のまとめを書くと、インドの動き、すなわち政治
に突き当たる感じがします。インドの国内情勢は連動して世界の
情勢に反映されて来ます。インドと中国を合わせると世界が見えて
来ると言った人がいます、それはこれからのエネルギーや食料供給
問題、社会の発展にからむ公害問題、資源問題、世界が大きく
動き出した中で、最近の中国とインドの接近が有ります。
両国は互いに国境を接している隣同士の国です、昔に国境線
問題で、中印戦争まで引き起こした事が有るのです。
その昔の犬猿の仲がここに来て急接近している事は、注意しなけ
ればなりません。お互いに世界に向かって動き出した国が手を握る
と言う事は、何か魂胆が有ると考えることが正解と思います。
特筆されなければならない事は、インドを訪問した、温家宝中国
首相が4月の11日にデリーで会談して『戦略的関係』を認めて
「戦略的パートナーシップ」の樹立で合意して、チベット問題は
中国の内政問題と合意した事は、これからのパキスタン問題でも
何かの魂胆と憶測を秘めていると取れます。それは1960年代か
ら続いた両国の国境問題について、双方とも原則合意をもとに、
国境の確定交渉を進める事を双方で確認している事は、パキスタン
との国境問題を狙って布石とした観は拭えません。
パキスタンとインドは今月の7日に57年ぶりにカシミールまでの
バス運行を認め、2週間に一度、相互家族訪問を認めています。
1947年より印パ戦争は、3回も衝突を繰り返して、宗教問題も
抱えて現在もなお混迷の中にさ迷う感じで、政治が動いていますが、
その中での中国のインドに急接近は何か目が離せない感じがして
来ます。カシミールも観光名所が沢山有ります、それと1500万人
の住民が住んで居る場所であると言う、認識を持たなければなりま
せん。もし世界で核戦争が起こるとしたら、インドとパキスタンが
一番 の危険性をはらんだ場所です。
次回もこの続きを書きます。
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