2011年9月21日水曜日

私の還暦過去帳(56)

私は人間の貧困は2つ有ると思います、それはーー、

 心貧しく、他人や廻りの人々を省みる事が出来ない人々です。
 自分を中心に社会が動いていると言う妄想と、被害者意識で、
 ねたみと反抗と羨望の心で物事を見ている人です。
 
 その様な人が少し財産を作っても、預金通帳の数字が増えるのを
 眺めるだけで、それが楽しみで生きている人を知っています。

 心豊かとは、いっも他人の心となり、廻りの人々の心の痛みを
 感じて、分かち合い慰め合い、自分の心と、財力を施すと言う
 慈悲の心を持っている人だと思います。

その様な人は猫や犬などにも救いの手を差し伸べて、いっも命の大切さ
を身体で表現します、行動ですーー、それから地球環境などの森林資源
の保護や、海洋生物などの保護にも熱心です、全てがその人の親からの
教育と、それを下地とした理解の賜物です。

その様な人は新しい医学の臓器移植のドーナーとして登録して、命の再
生を理解して、啓蒙運動もしています。

親の教育が子供に与える大きさは計り知れません、子供の心を作り、育
て、理解する力を作ります。
その様な心を親から育てられ、理解する心を持った人が現在の社会では
少なくなったと感じます。

あるアメリカに来た留学生は20年以上も昔ですが、潜水マリーンスポ
ーツが好きで、数の子昆布と言う、ニシンが昆布に産みつけた卵の貴重
な海洋資源を乱獲して、お土産屋や、それが嵩じて日本に輸出までする
様に成り、ニシンが激減してアメリカ政府は規制するまでになりました。

日本で消費されるウニもそうです、昔は海のごみと言われたものが潜水
捕獲の大量の輸出で、これも激減して、規制が始まっています。

タラの水産資源もそうです、タラコの珍味の原料として、乱獲され全て
が稀少海洋生物としての保護が必要になっています、

日本人が好む、本マグロと言う、200キロ近くなるマグロなどは全て
飛行機での輸送で生で氷詰めで送られています。
その内、数の子昆布とウニを扱っていた人を少し知っていますがやはり
口に出る言葉は、「金にしたらいくら儲かる」と言う、その言葉だけで
す。

他人を省みる余裕などは有りません、いっも同業者を疑り、ねたみ競争
して、自分の心貧しさも自然の尊さも微塵も分ってはいません。

日本のグルメと言う通を喜ばす食材を破壊と撃滅に近い方法で収穫、捕
獲してそれを金に変えて送り続けています。
また、それを何のためらいも無く、「金を出せば食える」と言う心貧し
き発想で消費されています、

これからの日本の消費の原点はまず教育が原点ではないかと近頃感じて
きました。
日本の農産物の国内生産は38%を切ったと言う事ですが、
「食」と言う命の源を、外国の「食」の植民地として支配されて行くの
では無いかと思います、悲しい事ですーー、

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