2011年7月26日火曜日

私の還暦過去帳(20)

貴方は意地悪された事が有りますかーー、
弱気だったりで、いびられる事はその様な心の隙間から入って
来るのではないかと思います。

カリフォルニアに住んでいて、私のやり方をお話し致します。
簡単に言えば、人種差別と言う偏見の対応の仕方です。
アジアンの日本人や、中国人、韓国人、ベトナム人等
全部顔つきはそっくりです、アメリカ人達は見分ける事が難しく
私が一番多いのは、韓国人に間違えられる事です。

不動産管理の仕事で預かって、管理していた家でした。
NYからカリフォルニアへ戻って来るので
改築して長い間、レントハウスにしていた家を綺麗にしていました。
NYに居るオーナーから携帯に連絡が有りまして、仕事が始まり
挨拶に行きましたが、そこの工務店のオーナーが中々酷い
南部訛りの英語で話していました。

私が「Hello~!」と声を掛けても、「ジロリーー」です、
何か「カチ―ン」と来ました。
何か見下げて感じで、返事もしません、それから相手は長々と
携帯で話し始めて、無視ですーー、
「そうかい~!」その気なら、こっちも筋金入りのヘソ曲がりです、
ド~ンと来いです、その日はそれで帰りました。

しばらくして工事の進みの様子を見に、時々見回りに寄ります、
窓の工事、配線の工事全てがミスして居ますので、オーナーに電話
して、クレームを掛けます、配線工事は市の改築許可も取って居ず
工事中止です、相手もおたおたーーしています。

オーナーは大喜びで、私の仕事ぶりをほめてくれます。
有る時、相手もどうしても聞かないと分らない事が有り声を
掛けて来ました。
それまで一度も「Hello!」も言いませんでした。
私が何と返事したか分りますか??
 
「アナタノ、英語全然ワカラナイーー!」
 「ナニモシラナイ―ー」

相手は、ほとほと困っていますが、私の関係ない事です。
自分でやれーーです、誰が助けてやるものかーーです。
契約で庭に放り出しているものは、捨てる物として許可なく
かたずけて良いとなっています、これも「しめた~!」です、
ドンドン捨ててやりました。

捨てられて悲鳴を上げています、大工の助士はカンカンで
怒鳴って来ましたが、「ジロリーー」です、「もんくあっか~!」
契約書を見せます、「ここに書いてあるーー、サインを見ろ!」
「チャンとお前のボスがサインしている、警察でも裁判所でも
どこでも行くぞーー、」大工の助士はーー、
 「――――~!」
 
「お前は英語を上手に話すではないか!」
 「お前の英語は分かるが、ボスの英語は分らない」

散々意地悪しましたので相手もだいぶ、さとって来た様です。
あのジジイはただものではないーー、こっちは法律はキチンと
守っていますので、「ぐ~!」も言えません。
「ザマミヤガレーー」です、工事もあらかた終り近くなって
態度がガラリですーー、相手もこれ以上ジジイのヘソを曲げたら
何をされるかと、心配してきた様です。

「へらへらーー」笑いかけて来ます、
軽くあごで挨拶するくらいです、「無視です」

相手は何かしょんぼりしています、少し後悔している感じを受け
ますが、相手は見上げるような大男です、それも何人も仕事
しています、しかし気迫だけはこちらが上です。
いっも細い目を細めてーー、「ぎろり~!」です。

しっかりと相手の目を見て話します、反らす事は有りません。
ニタリともしないで話しますので、緊張感が有ります。
おそらく相手は一度も日本人と仕事などした事が無かったと
思います、最後はまったく人が変った様になり、
 
「日本人はお前の様にサムライが多いのか」と聞きました。

ま~!、私に言わせるとサムライではなくへそ曲がりが正解でしょう。

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