2015年1月7日水曜日

私の還暦過去帳(567)

人の生き方の様々・・、

私は今まで殆どの人生を自営の仕事で働いて来ました。
就職して給料を頂く事も有意義な人生ですが、本当の自分の人生を
歩くのは自己の限られた時間を有効に考えて計画して実行すること
だと思います。
仏の言葉は『人は人生の時間は朝に生まれして、夕に白骨となる』
これは宇宙の大きな時間的視野から見れば当たり前の正論です。
海外に出て生活していると、働いている就職先の会社や企業の名前
でその人の評価が決まる、またそう見る人も多く居ます。          

私が南米で百姓をしていると言うと、あからさまに、軽蔑したような
感じの顔で、『私はどこどこの企業の支店長でどこに住んでいます』
とか言われる人が居ました。
価値観の相違でまったく話しても、噛み合うこともありませんでした。
人間は仕事で人生が決まるとは私は思いません、私の次男の話しをす
るのをお許し頂いて、価値観の相違と人間の生き方を比較して貰えば
幸いです。
次男は私に似て、少し価値観が違いますが、次男はバークレー大学、
カーネギーメロン大学院、フルブライト留学でインドで勉学に長期に
滞在したこともありますが、学位を持って居ても、NPOなどで働き、
出世や、見栄や金儲けの話しや、立身出世などにも背を向けて生きて
いますが、インド留学中は勉学の余暇に、インドのデリーで最初の
合気道の道場開設に努力して、師範代をしていました。

大学院でIT関係の勉強をしていたので、北部インドの最貧地域の
観光紹介のウエブサイトを立ち上げて、援助して、指導して観光地と
紹介していました。それが6年ばかりの間に、英語圏のヨーロッパか
ら多くの観光客が来る様になり、ホテルが建設され、バス路線が出来、
レストランが増え、インターネットが通じるようになり、仕事が増え
て就職率が増え、累積で150億円程度の効果が出ていると話してい
ました。
チベットのダライラマのアメリカ訪問で、その歓迎パーテーの一番前
のテーブルに座らされ、紹介されたということですが、それも彼が
ダライラマの関係するウエブサイトの構築とヘルプした事が評価され
たと言う事です。
金銭的な報いはありませんが、彼が関係するNPOでも大きな力を発揮
して、バークレー大学の学生達と大きなサークルを広げていますが、
サンフランシスコの大学で教える講座が無い時は、サイクリングでよく
海外を走っています。
去年の12月にバンコックで10日ばかり仕事をすると、クリスマス
と新年の休暇を利用してバンコックからサイクリングしながらミャン
マーの首都まで走っています。今日のメールにはタイの国境を越えて、
3日ばかりの所を走っていると連絡が来ていました。
次男の価値観は自分の理想と希望とが合致する生き方で、生きている
と感じます。
しかし、金銭的な価値観から見れば貧しい生活で、住む所も1部屋の
狭い安アパートに住んで、何処にでも自転車で行き、つつましい生活を
しながらでも、夢と理想を育てている姿に次男の勇気を感じます。
彼の彼女も同じ様な生活を一緒にしています。
次男は今年で40歳になります。

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