2014年12月11日木曜日

私の還暦過去帳(565)


インドの仏陀ガヤでの出会い、
この世のシステムから逃れて、自分の夢を一生で一度でも
良いから試したい、実行したいと考えて旅に出た人と会った
事があります。
私がインドで仏教巡礼に歩いていた時に、仏陀ガヤの近くの...
ホテルで出会いました。
 

彼は大学卒業するとIT産業に 就職して、わき目もふらずに、
毎日、満員電車に揺られて通勤して、夜は残業で頑張ったと
言う事で、9年近い間に、ワンルームマンションも買い、貯金
も人の倍以上は貯めたと話していました。
 

自社株も貰い、IT産業の先を見て、その会社の株を買い、
それでも投資の3倍以上は返りが有ったとか話していましたが、

満たされない願望で、このまま行けば、何も外の世界を体験する
事無く、人生を老いて行く感じがして、会社から関連会社に行く
事を命じられた事で、そこを区切りに会社を辞めて、旅に出たと
話していました。
台湾、香港、シンガポール、タイ、インドと歩きたかった場所を
見て、歩いて来たと話していましたが、ベトナムに行った時に、
サイゴンの飛行場から市内に行くバス内で同席したベトナム人の
女性がいて、仕事で時々日本にも出張すると話していたようでした。

彼女はベトナム難民で両親たちがオーストラリアに難民で受け入
れられ、難民定住して、そこで育った様で、英語もベトナム語も
バイリンガルの女性で、同じ仕事で、プログラムのエンジニーア
として、興味があったので、サイゴン滞在中に何度か会って食事
をしたり、彼女が街中を案内してくれ、楽しく過ごしたと話して
いましたが、彼女は祖父達の見舞いに訪れて居たようで、また
オーストラリアに帰って行ったと話していましたが、2ヶ月した
ら日本に出張があるので東京で再会する約束もしたと話していま
した。
彼は自分が決断して仕事を辞め、旅に出なかったら彼女とは絶対
に会うチャンスも無く、別の世界を見ることもなく、新鮮な旅の
感激も味合う事もなかったと話していました。

人生一度しかない時間を、試して見る事も必要だと彼は話してい
ましたが、彼女と最後に分かれる時に話してくれた、オーストラ
リアの生活に大きく引かれて、インドを歩いたら彼女が住んでい
るシドニーを訪ねると話していました。

彼はデジカメの映像を見せてくれましたが、可愛いアオザイ姿の
彼女が笑っていました。私が彼女は若いけれど歳は幾つですか,
と聞くと、彼女は27歳で白人との離婚歴があると話していまし
たが、私には彼女の年齢にも精神年齢も、満足していると言って
いました。
彼は彼女と同じ仏教徒だから、お土産に白檀の仏像を探している
と話していました。そのホテルで短い間の付き合いでしたが、旅
の開放感と満たされた希望で、彼が別れに、日本でのサラリーマ
ン生活が僅かな間に夢の様に感じると話していました。

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