2014年7月15日火曜日

私の還暦過去帳(539)

 
 
越南米粉麺加州桑港湾東沿岸地帯美食探求味見録(27)
 
今までにかなりのフォーを食べ歩きましたが、私がアメリカで
このフォーを知ってから、かなりの月日が経ちます。

食べ歩きもかなりの数になりますが、先日ハワイに行き、日本
の丸亀うどん屋が開いている店に食べに行きました。
話によれば数ある丸亀のうどん屋でも、トップの売り上げを誇る
店だとか聞きました。
このうどん屋は去年も食べに寄りましたが、毎年ハワイに休暇で
滞在している私達夫婦には、これは重宝する店です。
私達の宿からさほど遠くは無く、気軽にランチに食べに行ける距離
ですから、『ランチは何にする・・、』と言うと、『うどんにする』
とワイフの返事があります。

うどん屋に行く途中にベトナムのフォーも食べられる、ベトナム系
レストランがありますが、表のメニューを見ると、どうも中華系の
人の営業ではないかと感じます。
ハワイにはかなりのベトナム難民達が居付いていますので、広東系
ベトナム人がかなりの割合で居ますので、華僑の彼等は多くが難民と
してアメリカに来ているので、時には乗り合わせたタクシーの運転手
がハワイに来て30年近くになると話していました。
 
サイゴン陥落からしばらくして、家族でボートピープルになったと話
していましたが、全財産をアメリカのドルと貴金属の金製品に代えて
仲間で船を雇い、現地の役人を買収して夜陰にまぎれて出航したと
話していましたが、幸いに海賊にも襲われる事なく、貨物船に拾われて
アメリカのグァムの難民収容所で英語を学び、アメリカの習慣などを
勉強をして雇用があったアメリカの中西部の州に家族で行ったが、
周りには何も東洋食品すら買うことも出来ない環境で、家族でワゴン車
を買い、カリフォルニア州、サンノゼのベトナム人が多く集まる地域に
引っ越したと話していました。
それから少し苦労して働き、親戚がハワイでレストランを開いて成功
していたので、それとハワイの気候もベトナム南部に良く似ていたので、
30年近く前に家族でハワイに来て住み付いたと話してくれました。
 
アメリカにはフォーを食べる環境が広がる裏には、彼等がアメリカで
流転の生活から、逞しく家族で開いたフォーなどの麺類レストランが
沢山あったと感じます。
彼等が話していましたが、ベトナムでは天秤棒で担いだ屋台一式で、
フォーの店を開いていたと話していました。確かに大きな投資も必要
では無く、スープの出汁で決まるフォーの味は、彼等が一番良く知っ
ている味だと感じますので、家族で昔から伝わるフォーのスープ味を
作り、その味を守り、アメリカでその味を根付かせる努力が、今では
全米各地で花開いていると私は感じます。

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