私の還暦過去帳(533)
越南米粉麺加州桑港湾東沿岸地帯美食探求味見録(21)
今日のサンフランシスコ沿岸は昨夜の大雨が残り、朝は 曇っていました。昼頃には晴れ間が出て来て、ランチは お決まりの越南米粉麺と言う事で、朝食が遅かったので 1時半頃になり、ワイフと出かけて行きました。 お店のドアを開けると、ツーンとスープの香りがしてい ました。 今日もかなりの混雑で、見ると今日のお客はベトナム人達の グループが多くて賑やかでした。 周りのテーブルは家族連れが陣取り、大きな麺の鉢をずらり と並べて、ここはアメリカ・・?という感じでした。 私の隣に座ったアメリカ人のデカイかなり年配のおやじさん と言う感じの男性が、ベトナム式ランチを食べていました。 盛り付けられたライスとチキンと春巻き3個のランチ・ スペッシャルと言う感じのお皿でしたが、側には小さな フォーの鉢が有り、箸で器用に食べていました。 年齢からしたら、きっとベトナム戦争に従軍して、ベトナム のどこかで彼が食べたランチだったと思います。 お箸とスプーンで食べる様は、向かいの席で食事する家族と 変わりは有りません。今日は店の中を見回しても、彼を 入れて、2組だけが白人のお客でした。 何も違和感無く座り、周りのテーブルの東洋人に混じって 食べる中年過ぎの白人男性を見ていると、もうすでに定着 した民衆の食べ物と感じます。 アメリカの雑多な人種のルツボの中で、フォーが多くの アメリカ住民の心を掴んで、日曜日の午後を越南米粉麺で 肌寒い秋の日に、熱いフォーを囲む幸せが、私にも伝わる 感じでした。箸を使えない白人が器用に、フォークを使い 永い麺をさっと口に運ぶ様は慣れて、レンゲを使いスープ を口にする動作と交じり合い、これがアメリカのフォーの 食べ方ではないかと、心感じるものが有りました。
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