2013年6月12日水曜日

私の還暦過去帳(380)


日本を歪めたゆとり教育、

私が日本の教育で近年感じる事があります、日本に定期的に訪問して
生で感じるのは、現代教育の洗礼を受けた学生や児童達に気概の無
さをモロに感じる事があります。
自己主張はするが、社会的な環境では、自己保身と個人的にはわれ
関せずの立場をとる子供達を多く見かけたのでした。

ゆとり教育が日本で実行されていた時代に、台湾出身で、中国大陸で
もビジネスをしていた人でした。彼は日本語は聞くのはかなり分かりま
すが、会話は難しいと話していました。

彼の父親は戦前の早稲田大学を卒業していたインテリーで、考えは日
本式教育を受けていたので、価値観が日本人と同じ感じの考えで決め
ていました。

時々アメリカの長男の家に遊びに来ていたので、話す機会がありまし
たが、中国大陸の教育事情を良く知っているので、日本のゆとり教育
に猛然と反対していました。

彼のその理由は、

1、中国大陸では義務教育時間が1ヵ年で日本と20日間も授業時間
  の差が出る。

2、中国では激烈な競争社会で蹴落としの段差から落ちたら、人生の
  最終まで決まってしまうので、受験競争、テストの偏差値競争など
  は日本と比べ物にならないぐらい学生達の中では激烈な教育競争
  の中に居るから、直ぐに日本の教育との格差が開く。

3、偏屈的な中国愛国教育の徹底とそれを根底に日本と対抗して、教
  育の格差の差を無くして、日本に追い付き、追い越す事を主題にし
  ている。

4、日本の中国投資において、日本の先端技術の移転とコピー、盗用、
  製品資材分析での特許侵害などの正義感の無い中国大陸の教育
  に益々日本は遅れをとる。

彼が話していた事を聞いて、現実の中国大陸を知り、ビジネスを大陸
で起業しているので台湾人ながら日本人的感覚で、ゆとり教育を批判
していると感じました。

最後に彼が言った皮肉が忘れる事が出来ません、

『日本はこのまま行くと、中華人民共和国大和民族自治区に成り下が
る』と言う言葉でした。

しかしながら、あながちこの理論が外れではない事を感じましたが、
それにしても戦前の台湾で日本語の幼児教育から受けて、早稲田大学
を卒業していた人の言葉ですから、それと、北京語と広東語を話す
台湾の知識人の批判です、がちーん!と心に来るものが有りました。

ゆとり教育が台湾人の目で見ても、その彼の兄弟の家族が東京に戦
前から住んで、日本の戦後教育情勢が変化してきた道筋を見て来た
人の批判には、返す言葉が無かった。

端的に言うと彼が話していた事は・・・、

『日本人としての気概と基本的な義務教育がなされなかった。』と言う
事だと感じました。

資源も無く、特に石油資源、天然ガス資源の重要なエネルギーも無く、
食料自給も30%を切り、人的な資源も少子化の影響で、ますます先
の悲観的な数課しか見られなくなり、最後の日本人の重要で、かつ
貴重な資源の頭脳まで日本が切り捨てるようになったら・・、

日本は本当に、彼が皮肉った、『中華人民共和国大和民族自治区
に成り下がる』と言う事が、皮肉ではない様になると思います。

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