2012年4月30日月曜日

『ゲバラのゲリラ残党を討てー!』

ゲバラ残党ゲリラ追跡の思いで(2) 

この物語は事実を題材にしていますが、小説と割り切って読んで
下さい、今ではGoogleマップでのインターネットで 現場を鮮明
に見る事が出来ます。
『ポインタ・23” 11’58、51”S 64 09’48,93”W
 高度314mから見ると農場の全景とベルメッホ河がボリビアから
 流れ出している事が目視できます』

イザベラは妹が追跡に同行したいと言う事を無理に止めなかった。
私に近寄ると、「もしも良かったら同行させてやって下さい」と
話すと、「私の代わりに是非お願したい-ー」と言って、用心の
為に姉は自分のバックから、小型ベレッタの手のひらに入る
感じの25口径の自動拳銃を妹のズボンのポケットに押し込んだ。

予備の弾もプラスチックの箱に入れて持たせていた。
私は断る事も出来ずに、「ついて来ても面倒は見れないよ~!」
と断ると、さっさと馬で来た道を戻り始めたが、彼女はあっと
言う間に、ラバを上手く操りながら追いかけて来た。

河も私以上に上手く渡って来たので内心えらい、じゃじゃ馬が
付いて来たと感じたが、一見、男の感じがするシャツを着ている
ので、遠目には男であった。

農場に帰り、早速にインジオの凄腕のハンターで、兵役の時代は
部隊一の狙撃手で、射撃大会では何度も優勝を獲得して表彰され
、この近所のジャングルは全てどこに水場が有る事も知っている
ルーカスを連れて来た。

事情を話すと全部知っていたので後は簡単であった。
追跡の全てを任すと話すと、「それではーー!」と言って
持って行く物を全部書き出した。数は少ないがかなりの量の
飲料水が一番の荷物であった。

河岸は行かず、山越えして先回りして追い付くと策を練っていた。
私は全て任して、口は出さなかった。素人では危険な追跡は
無理な事は知っていたからで、ヘタをすれば命まで亡くす事が
有る危険は良く知っていた。
彼は馬と荷物の係をもう一人雇うと言ったが、直ぐにそれも賛成
して彼が呼んで来た。

「森の事は、森の住民に聞けーー」ですから、彼が今回は
ボスであった。ルイスと言う中年のインジオで、彼の親友で
いっもコンビを組んで仕事をしていた。
私も良く知っているインジオで、おとなしい無口の男であった。

ルーカスは「暗くなるまでに山の麓まで行きたいーー」と言って、
直ぐに用意をしてしまい、ライフルを皮袋のケースに入れ
馬を用意して、ラバに荷物を乗せてしまった。
最後にもう一度積荷の点検をすると、すたすたと馬を動かして
歩き始めた。
私とベアトリスも馬とラバで付いて歩き始めた。
ルイスもラバに乗って後を追ってきた。
 次回をお楽しみに、

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