2012年4月8日日曜日

私の還暦過去帳(219)

国歌斉唱と国旗掲揚。

私はインターネットの二ユースを見ていて、絶句した。

東京地裁は「入学式や卒業式で、教職員は国旗に向かって起立し
て国歌斉唱する義務はない。」という判決を下した。
そして、原告1人当たり3万円の賠償も認めました。

その裁判官の判決理由にはもつと驚きました。
「通達は不当な強制に当たり、憲法が認める思想・良心の自由を侵し、
教育基本法にも違反する」という理由です。

これは、都立学校の教職員ら401人が、東京都教育委員会の通達は違
法だとして、都と都教委を相手取り、通達に従う義務がないことの確認
や損害賠償を求めた訴訟の判決です。

私は37年前に長男が小学校に入学した時にまず感じたのは、日教組の
組合の影響が長男が入学した学校では酷かったと思います。
校長一人が奮戦して対抗していた感じでした。

先生達の言う事は、先生も労働者でそれ以外の事は関与出来ないという
事でした。父兄は先生が子供の指導と、教育の主導権を握っているので、
言いなりになっていました。
私一人で対抗して反対しました。

まず、全ての毎月の月謝などの受け渡しは銀行振り込みだけにすると
PTAで決まりました。父兄は反対できなかったのでした。先生の取り
巻きPTAメンバーが採決を強行して決定しましたので、銀行に行って
面会して、なぜ振込みだけとなったのかと聞くと、『銀行としては新規
に開いた支店の預金獲得の為に、先生にお願いした』と聞きました。

しかし組合の学校代表はまったく反対に『子供が持参したお金を無くす
から・・』と言う事で、嘘を言っていました。

私は一人だけ校長に持参していました。毎月です。

その時に組合の代表の女性が同席して、『貴方はなぜ持参するのか?
銀行に振り込む様にと』話してきましたので、私は先日、銀行幹部と
直接話した事を『貴方は理由を話す事と違がうのではないか!』とい
うと、大慌てに逃げて行きました。
近所の理髪店では先生達が銀行から、『袖の下』を貰って強行したと
もっぱらの噂でした。

当時の日教組の先生方に教えられた子供達が現在の今の先生達です。
当然に理論的な価値観がずれていると感じます。中には教育の情熱に
溢れた人も沢山居ます。教育の原点を考えると、労働者としての前に
『教育の師』としての自覚が必要と感じました。

入学式や卒業式などのセレモニーで、全員が起立して国歌を斉唱する
のは、どこの国でも当然のことだと思います。アメリカでは民主主義
の世界ですが、学校では毎日、星条旗に誓う言葉をクラスで全員で唱
えます。野球の開会式でも毎回国旗掲揚と見物客が国歌を唱和します。
学校でも違和感も無く、各種の式典では国歌、国旗の掲揚です。

もしも、それに反対すれば父兄の評価で直ぐに先生は解雇されると思
います。地域の教育委員会での地元住民の公聴会で反対され、解雇決
議が出れば、その様な先生は学校で仕事をするチャンスは無いと思い
ます。しかしながら日本では先生達の一部の、日教組と呼ばれた組織
が、昔は大きな力で動いていたからでした。

『日教組が戦後の教育を駄目にし、現在の堕落した社会にしたのです』

と、同期の教職を執った学友が60歳での退職理由で話していました。
彼は神奈川県で教職の仕事をしていましたが、大学卒業と同時に働き出
して、定年まで居ました。

『学級崩壊だよー!、私は社会主義にかぶれた仲間の教師が学校指導を
牛耳る事を永年見てきたが、その根本の中の一つが、それに含まれてい
る』と話を聞いた時には、一瞬驚きと、心からの疑問が湧いてきました。

人間が人間を教えて・・、
人間が人間を裁くという・・、根本の中に、教え、裁く人間の価値観と
その主観がいかなる教育での形成となったか?私はまず原点としての思
考の再評価をして見なくてはならないと感じます。

私は37年前に子供達の為に移住を決心して行動に移した時に、当時の
日本の教育体制がいつか、30年後や40年後には大きなマイナス要因
として残ると感じていましたので、現在の日本の教育環境から来る、混
沌とした教育指導の在り方が昨日の判決となった要因でも有ると感じま
した。

以下の文章は過去に、フリーメールに掲載した文です。
すでに私が昔に目にした事が、現実の日本の教育からの結果がその様な
私の目にした光景となって、他国では日本の国家、国旗としての礼儀さ
え出来ない学校教育となった居る事を感じました。

私の還暦過去帳より、

だいぶ昔になります、かれこれ30年ぐらい前になると思います、子供
が 少年野球のクラブに参加して、良く試合に出ていました。
たしか夏休みの時で、ワイフが忙しくて私が子供を試合に連れて行きま
したが、その時は夏休みで、短期アメリカ親善訪問の子供達が試合に招
待されて来ていました。

小さな少年野球の球場です、かなりの人が来ていました。多くは付き添
いの父兄で、まずはアメリカ国旗の入場でした。その時私の目に付いた
のが東洋人のグループでした。話声から韓国人のグループと日本人のグ
ループが近くに座って居ましたが、たいした人数では有りませんが、
中学生ぐらいの子供達です、賑やかに子供のバンドのマーチに合わせて

行進が始まり子供達が並んで入場してきまして、アメリカ人の親は一斉
に立ち上がり、子供達を歓迎していました。先頭はボーイスカウトの制
服を着た少年がアメリカの星条旗を掲げて歩いていました。アメリカ人
達の親は一斉に起立して、国旗に敬意を表して、胸に手を当てる人、
姿勢を正して注目する人、普通のアメリカでならの風景が有りました。

しかし私はその中で、日本人のグループがざわざわして、中にはベンチ
に座ったままの子供も居ます。付き添いの先生は知らん顔で、何か隣り
の日本人と話しながら、プログラムの紙をのぞいて、それを話して居る
ような感じです、近くのアメリカ人が、『ジロリ~!』と見ているのが
分りました。それと言うのも、隣りの韓国人のグループは先生が直ぐに

直立の姿勢をすると、野球帽子を取り、胸に手を当てて行進してくる生
徒達に敬意を表していたからで、廻りの韓国人の子供達も先生に見習い
、直立して行進を見ていました。私は一瞬戸惑いを覚え、悲しくなりま
した。
そのあとの星条旗の掲揚の時も同じ感じで、子供達は『何をしているの
だー』と言う感じが有りました。まったく国旗に対して、何も礼儀とそ
の国家の象徴の国旗に敬意を表す事も習ってはいない、教育も受けては
いないと感じました。

韓国人の子供のグループは最後まで、先生の元で、爽やかな感じのマナ
ーで国旗に敬意を表して、先生と子供の統一された礼儀がありました。
その頃、日本では教職員組合の勢力が強くて、中には国旗掲揚まで拒否
して、国歌斉唱も否定していた学校が有ると日本の報道に有りました。

入学式に国旗掲揚、国歌斉唱も出来ずに、式が混乱して取り止めになっ
た学校もあったと報道されていました。先生が拒否して、子供達にもそ
の様な、指導があったと言われ、その様に国家権力と対抗する事が民主
化の手本だと感じている、間違った先生が大手を振っていると報道され
ていました。

その様な報道を裏打ちするような事が現実に目の前で起きて、私は言葉
を無くして、茫然としていました。私の子供はアメリカに来て、まだ言
葉が分らない時、校長先生が日系2世の先生を担任としてくれ、英語が
分らない長男に日本語で『星条旗に誓う』と言う言葉を教えてくれまし
た。
それから直ぐに英語も分かる様になってから、学校で英語で、スペイン
語で同じく『星条旗に誓う』の言葉を言える様になっていました。
そして国旗に対して敬意を示し、一つの国旗の下でアメリカ人として、
力合わせる事を学んで居た様です、アメリカ人が『日本人の国旗に対す
る、日本での学校教育はどんなか』と聞かれて、返答に詰まり答えられ


ませんでした。私もその様な教育を義務教育期間に教えられた事は覚え
ては居ません。私の時代は終戦後まだ日時が、さほど経ってはいなかっ
たからも知れませんが、愛国心は『国敗れて山河有り』の中で強く持っ
た事が有りました。

それは戦争に従軍して復員して来た先生が、時折話す言葉で、国と言う
存在を強く印象付けられていました。戦地で亡くなられた方がこれから
の日本を憂いて『戦争が終り日本が平和になったら、お前は教員だから
将来の日本の為に、子供達にはたとえ国敗れても、大和魂を持つ子供を
育てろー-!』と言いのこして亡くなったと先生が話してくれました。

国を変え、国を向上し、未来に向けた魂を持つ日本人を育てたいと言
っていた先生でした。当時の学校は、窓ガラスは割れ何も無い部屋でし
たが、先生が同じ学徒出征の学友が、神風特別攻撃隊で出撃する前に、
遺言として送ってくれた手紙を読んだ時に、教室の多くの生徒が涙し
て聞いていました。

家族を思い、両親を思い、仲間の戦友や友達を思い、国を憂いて、祖
国日本の将来を夢見て、死んで行った人がいる事を知り、たとえ政治
体制が全体主義であれ、社会主義であれ、民主主義社会であれ、その
生まれ育った祖国を思う心の情熱が愛国心と私は子供心に感じました。

私はその先生に今でも感謝しています、この歳になっても日本人とし
ての大和魂を持ち続けています、アメリカに暮らす昔の戦前の一世が、
日本国旗を額に入れて、客間に飾って手を合わせて祖国の繁栄と安静を
願っていた事は、アメリカだけではなく南米の各地でも目にしました。
その様な人々を覚えていたので、当時出合った若い先生と、生徒達に
心悲しい思いをしました。

日本人の愛国心とはーー!祖国日本を思う心とは--!その時、日本の
学校教育に疑問を持ったしだいです。 これからの若い日本人の子供達
が世界で羽ばたき、日本を支え、繁栄させる為にも、これからの日本の
教育に期待しています。

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