2012年2月23日木曜日

私の還暦過去帳(176)

私もこれまで南北アメリカ各地で生活して来ましたが、そこでは現地
の色々な面白い話がありました。今日の話は神様が人間に与へられた
本能の生命を維持すると言う、2っの性と食の本能の話しです。これ

は人が教えて貰わなくとも、習わなくても生まれて直ぐに母親の乳房
を吸うという本能的行動をしますが、性は年頃となって初めてホルモ
ン的な刺激で行動を起すものですが、私が今でも聞いた時に驚いて、

『ウワー!』と驚きの声を出した覚えが有ります。それは私が47年
前に パラグワイに単身移住して、アルゼンチンから汽車でポサダに
着き、渡し 船でエンカルに着いた時でした。移住地から出て来てい
た日本人達が何か話していましたので、何事かと聞き耳を立てていま

したら、話し声が聞えて来ました。『パラグワイ人の12歳の女の子
が双子を生んだ』と話していました。それを聞いて一瞬びっくりして
『ほんとかね~!』と耳を疑いましたが、どうやら中の一人は実際に
見てきた様でした。そんな事で陽気の良い、亜熱帯では人間の成長す
るのが早いものかと思いました。

しかし、その当時では、かなり早く結婚をする事は珍しいことでは有
りませんでした。
私がアルゼンチンのサルタ州で農場で仕事をしていた時、インジオの
若夫婦が居ましたが、16歳と14歳の夫婦でした。結婚適齢期が
16から19歳頃が若い女性では一番結婚する事が多いと聞きました。

その年齢は原住民のインジオなどの結婚でした。普通はもっと平均が
高いと感じましたが、白人のポーランド人で、14歳で子供を産んで
誰も相手にしてくれなくて、その女性が22歳ぐらいの時に、独身の
日本人男性でしたが、75歳は過ぎていたと思います、ミッショネス

州の田舎町で長い事、雑貨店を開いていましたが、一度、心臓発作を
起して、亡くなっても身寄りがないので財産を政府が持って行くだけ
と、親に話してその女性と結婚して一緒に住んで居るのを見ました。

死んだら財産は全部その親子に譲ると話していました。そしたら一生
涯生活には困らないと話して居ましたが、カトリック教の世界ですか
ら、あちこちでそのような話を聞きました。

しかし、私の友人はアルゼンチンで一度見たと話してくれましたが、
若い女の堕胎する所を見たと話していました。まだ子供で親がその子
供の将来を考えて金を使い堕胎させていたようでした。しばらくして
からもその時の子供の泣き声と叫び声を忘れられないと友人が話して
いました。パラグワイでも当時はかなりの女性が一人もので子供を抱

えて生活しているのを見ました。現在もかなり多い様だと聞きました
が、当時、エンカルに開いていたペンション滝本というホテルで働い
ていたパラグワイ人の女中さんが二人とも妊娠して辞めて行ったと聞
いた事が有ります。後で辞めた女性は私も泊まって知っていましたの
で驚いた事があります。若いドイツ系の血が混じるパラグワイ人
でした。
あちこちと歩いて、ブラジルの友人の家で泊まった時に聞いた話です
が、そこで仕事をしていた使用人の娘が14歳で結婚すると話して居
た事を覚えています。ブラジルを旅行していた時、バス停でお腹の大
きな子供としか見えない年齢の若い女性が、ジッと店に並べてある食
べ物を見ていたので、話をすると、『田舎の実家に帰る所だーー』と

聞きましたので、サンドイッチを買って食べさせた事があります、ど
んな事情か知りませんが美味しそうに食べる姿を見て、余分の食料を
持たせてバスに乗せ、別れ際に窓から手を出して私の手を握り、
『ムイト・オブリガードーー!』と笑顔でしたが、涙声で言ったのを
忘れることは出来ません。昔の事ですが僅かな小銭を手に握らせた覚
えが有ります。

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